ストーカーのようにメールが毎日来る時はこうやって対処しよう!
2018.5.27
ストーカー行為・・・これって毎日のようにメールがくる場合も含まれるのでしょうか?
そもそも法律上のストーカーの定義ってどうなっているのでしょうか?
あなたは大丈夫?ストーカー行為について考えてみましょう。
目次
メールや電話を毎日するのはストーカーの始まりになるの?
好きになった人とメールやラインなどでコミュニケーションをとりたいと思うのは、自然なことでしょう。
でも1日に何十通も送ったりするのは、ストーカー行為となってしまう可能性もあります。
ストーカーに関する法律「ストーカー規制法」では、特定の相手を待ち伏せしたり、見張ったりすることを『つきまとい行為』と呼びこの行為を規制しています。
この『つきまとい行為』を相手に不安を覚えさせるような方法で反復して行うことで「ストーカー行為」とみなされるのです。
では、実際にはどんな行為が『つきまとい行為』になるのでしょうか?
例えば
〇勤務先や自宅に押しかけて、その近くで見張る行為
〇相手の行動を監視していることを伝える行為(「昨日は☓☓さんと一緒に池袋で食事してましたよね」とメールや電話で連絡するなどが対象となります)
〇無言電話をかける行為
〇相手が拒否しているのに、何度も連続してメールをしたり、電話をかけたりする行為
などがあります。
『つきまとい行為』の被害者が警察に通報すると、『つきまとい行為』をした本人に警告される可能性があります。
「ストーカー行為」と判断されると、刑事罰の対象となります。
ストーカーのようにメールが毎日くる・・・警察にすぐ相談するべき?
毎日メールが大量に送られてくる・・・これってすぐ「ストーカー」と判断されるのでしょうか?
現在の法律では、メールを送信したり無言電話をかけるだけでは罪には問われません。
ただし、そのメールの内容が脅迫と受け取れるものであれば「脅迫罪」にあたります。
例えば「付き合ってくれないと、痛い目にあうぞ。」こんな内容のメールは脅迫とみなされます。
また、仕事に差し支えるくらいメールや電話が頻繁にくるようだと、業務妨害罪に問われる場合もあります(実際に過去の事例で、被害者の飲食店に約3か月間で1000回弱の無言電話がかかってきたケースではこの罪が成立するとされたようです)。
大量のメールが送られてきたり、無言電話があったとしても「業務の妨害」にまでは当たらない場合は、罪にはならないことが多いと言われています。
でも2013年の法改正で、相手が拒否しているのに連続してメールを送りつけることは、つきまとい行為の一つになりました。
ストーカーと思われる大量メールは、警察に相談しメールの履歴を消さずにそのまま証拠としてみせた方がいいでしょう。
なぜストーカーになるの?メールを毎日してくる理由は?
なぜ人は毎日メールを送るようなストーカーになってしまうのでしょうか?
ストーカー行為と呼ばれるもののほとんどが、もとは行き過ぎた好意だと言われています。
「別れたいと言われたけど、どうしても好きだからヨリを戻したい」「告白して断られたけど、どうしても付き合いたい」など、自分勝手な考え方ですがストーカー本人にとっては切実な問題です。
そしてストーカーは自分のことをストーカーだとは思っていないのです。自分の気持ちをわかってほしい・・・その気持ちがエスカレートして行き過ぎた行動をとってしまうのでしょう。
もしこのタイプのストーカーだったら、無理やり力づくで解決しようとか警察へ通報したとしても、相手は納得しないかもしれません。もしかすると、もっとひどくなるかもしれません。
そんな相手と解決する一番良い方法は「話し合い」です。
まずは相手の話を真剣に聞きましょう。その上で自分の気持ちを伝えて、相手に納得してもらった上で普通の関係にするのが理想です。
しつこい無言電話や毎日のメール・・・いきなり着信拒否するべき?
もし無言電話やメールがしつこく続く場合は「110番通報します」とはっきりを言いましょう。
最初に肝心なのは、拒否の姿勢を見せることです。その後で着信拒否をするのはOKです。
注意するのは、順番を間違えないこと。着信拒否をするのは後で、スマホや携帯から簡単に設定することができます。
固定電話の場合は、相手の電話番号が表示されるものにしましょう。
電話会社に相談するという方法もありますし、今では迷惑電話対策のサービスもいろいろありますので相談してみましょう。
ストーカーから電話がきた場合、電話に出る必要はありません。しかし着信履歴は消さないでおきましょう。もし手紙やメールなどがきた場合も、保管・保存しておきます。
万が一の場合には証拠として使えます。
思い切って電話番号やメールアドレスを変えるという方法もありますが、証拠を残しておくという観点からは良いとはいいきれません。
ストーカーからのしつこいメール・・・警察以外に頼る道はある?
ストーカーからの毎日しつこいメール・・・そんな時は警察に言えばすぐに動いてくれるのでしょうか?
実は警察の対応には限界があります。
まず人員的な問題。人がいなくて対処できない場合や組織上の問題がある場合もあります。
そして、ストーカー規制法にも限界があります。改正を重ねてはいますが、どうしても抜け穴があるのも事実です。
この法律に触れていなければ、警察は介入することはできないことも多いのです。
さらに警察に相談することで、相手の行動がエスカレートすることもあります。そのため警察以外の第三者に介入してもらうという方法もあります。
例えば弁護士。相手方の立場も考えて行動するようにしましょう。
一番良いのは、警察に対応してもらうような状況になる前に相手に理解してもらうこと。
先ほども言いましたが、話し合いです。なかなか難しいことですが、これがベストな方法でしょう。
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