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韓国では食事の支払いに日本とは違う習慣が!韓国のお金ルール

2018.9.16

日本ではよく行われる『割り勘』。

友人同士や同僚などと食事の時にも、この割り勘が多いのではないでしょうか?

しかし、韓国ではこの支払のルールが日本とは違うようです。

韓国のお金の支払いに対する習慣はこんなルールがあるのです。

お金にまつわる習慣、日本と韓国の違いは?

日本と韓国では、お金に関する習慣も違います。

【日本人の場合】

恋人同士の場合は男性がおごることもありますが、友人同士や同僚の間では割り勘が一般的でしょう。
会社の上司が含まれる場合は、目上の人がおごってくれたり、少し多めに払ってくれることもあります。

【韓国人の場合】

韓国には、「割り勘」という文化がないのです。
年上の人がいる場合には、基本的には年上の人が払います。
友人同士などの場合には、支払いは交代で行われます。
今回おごったら、次は別のひとがおごる。
そのようなパターンが一般的です。

韓国では恋人同士の場合、男性が支払いをするのが普通です。
年上の人や上司であれば、彼らが払うのが常識で、同等の立場の場合は誘った人が支払いをするのがルールです。

では、韓国で後輩が先輩を誘った場合、支払いはどうなるのでしょうか?
この場合は、「誘った人」より「先輩」という立場の方が上になり先輩が払うことになります。

韓国のお金の習慣、ランチもおごっちゃう!?

日本だと複数でランチに行った場合、支払いはそれぞれ自分が食べた分を払うのが普通ですよね。

韓国では、ランチであっても支払いはまとめて一人の人が払います。
仮に二人でランチに行った場合、1軒目のランチをどちらかが払って、2軒目のカフェをもう一人の人が払うというような感じです。
1軒目で終わりの場合には、次に一緒に行った時にはもう一人の人が払います。
韓国では外食が日本よりも安価で、コーヒー代と変わらないくらいです。

お店を出る時の会計でも、レジの人に「別々でお願いします」と言うことはありません。
ですので、レジの人からも「お会計は別々ですか?」という質問も来ないのです。

韓国の食事は、大勢で取り合って食べる料理も多いので、一人分が計算しにくいというのも関係しているのかもしれません。

韓国のお金の習慣、若い人ほど意識に変化が

韓国では、恋人同士の場合、基本的には男性が支払いをします。

しかし、学生同士や留学中などは、割り勘という場合もあるそうです。

日本での男性が支払うことは多いと思いますが、韓国では男性が払うと言うのが一般的。韓国で彼女と支払いを割り勘にするというのは、男性としてはちょっとイケてない男性として見られがちです。

韓国で行われたアンケートで『デート代は男女が割り勘で支払うべきだ』と考える人は、大学生で約4割にも上ることがわかりました。
男性が多く払う習慣だった韓国にも意識の変化が見られるようです。

この調査は20代の大学生、943人を対象に行われました。
デート代を「男女で半々の割り勘にするべき」と答えた人が37.4%で一番多い結果となりました。
次いで「男性6、女性4の割合で支払うべき」という回答が30.0%。
3位は「男性7、女性3」で16.6%となりました。

内心、支払いが大変と感じている男性が多いのではないでしょうか。

韓国の接待に上限金額が決められた!?

韓国はおごったり、おごられたりの接待にも似た文化です。

一緒に食事をしても支払いは一人のみ。
代金を払う時には、「俺が払う」「イヤ俺が払う」とのやりとりがレジで行われます。

ただそうは言っても、支払いをするのは年長者や上司、誘った方とだいたいは決まっています。
払う側はおごるとカッコ良くも見えますが、内心はいつも支払いをしなければいけないのは辛いと感じている人が多いのではないでしょうか。

近年、公職者やマスコミなどに向けた「不正請託、金品授受禁止法」というものが制定されました。
接待のための食事は3万ウォン(日本円で約3,000円)、贈答品については5万ウォン(約5,000円)、慶弔費は10万ウォン(約10,000円)までとされ、それ以上の金額を使うと処罰されるというものです。

実際のところ、これはなかなか厳しい金額のようです。
今までの常識だった、おごり・おごられ文化にも影響が出るかもしれません。

韓国で気を付けたい食事のマナー

韓国と日本では、食事のマナーでも異なる点があります。

〇お椀は手に取らない
食事のマナーで一番気を付けたいのは、食器類は手で持ち上げないということです。
日本では、ご飯やお味噌汁は手に持って食べますよね。
韓国では、お椀を手に持って食べるのはマナー違反になるのです。

韓国の食事では、ステンレス製のお箸とスプーンが普通です。
ご飯やスープはスプーンを使って食べ、お箸はおかずを食べる時に使います。
大皿のおかずをお箸で取ってご飯に乗せます。
そしてスプーンに持ち替えてから口に運びます。

また、食事の時に正座をするのもタブーです。
韓国での正座は『罪を受ける罪人の座り方』という認識が強く、正座をする人はいません。
横座りでも良いですし、女性の場合でもあぐらをかいてもOKです。

〇お酒のつぎ足しはしない
日本のお酒の席では、グラスに少しお酒が残っている場合でもつぎ足すことがありますが、韓国ではお酒のつぎ足しというのはしません。
グラスが空になってからでないと、次のお酒をそそがないのです。
まだグラスにお酒が残っている場合、一気に飲み干してから注いでもらうのが一般的です。

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