牛乳は血液の成分て本当?牛乳の種類で違う気になる成分について
2018.8.18
牛乳は牛のミルクですが、実は牛乳は牛の血液の成分から出来ているのです。
そんなこと言われてもよくわからない!という人の為に、牛乳が出来る仕組みについてまとめました。
売られている牛乳の種類によっては成分に違いがあるようです。
牛乳の成分は血液だった!
牛の乳房に浮き出る血管を見たことはありますよね!
実は、牛乳はこの血管がもとになって出来ているのです。
食べたものは胃や腸で消化吸収され、それが血液によって全身へ運ばれていきます。
この時、牛の乳房に運ばれた血液は乳房の中の乳腺細胞というところに行きます。
この乳腺細胞が血液の中の栄養を取り入れて牛乳を作るのです。
1リットルの牛乳パック1つ分の牛乳を作るために必要な血液の量は、400ml~500mlにもなり、お母さん牛が作り出すお乳の量が20~30リットルということを考えると、毎日1万リットルの血液が乳房に運ばれているということになります。
母牛の食べたものが牛乳の栄養に関係してきますので、酪農家の皆さんは毎日母牛の健康にとても気を使っているのです。
牛乳と血液の成分は違う?!
私たち人間も牛も血液によって体の隅々にまで栄養を運ばれています。
血液には、免疫細胞や赤血球が含まれていて、生きた細胞もたくさん存在しています。
ですが、牛の乳腺細胞から作られた液体には、栄養素のような固形成分はふくまれているものの、赤血球は含まれていません。免疫細胞もわずかな量しか含まれていないのです。
こうしたことから見ると、血液の持つ特徴と牛乳の持つ特徴が違ってくることが分かります。
牛乳は血液だという話をしましたが、実は血液と牛乳の特徴は同じものではないのです。
ただ、牛乳のもとになっているものが乳房に運ばれた血液であるために、このように言われているということになります。
いずれにせよ、牛乳を飲むことが出来るのは母牛のおかげということに変わりはありませんね。
牛乳には血液構成する成分「たんぱく質」が含まれている
乳製品には人間に必要なたんぱく質が含まれています。
骨、皮膚、筋肉、髪、血液などを作る成分がたんぱく質になり、約20種類のアミノ酸で構成されています。
これに含まれるアミノ酸のうち9種類のアミノ酸は人の体の中で作ることが出来ません。
これを「必須アミノ酸」と言います。
必須アミノ酸のどれか一つがかけても、骨や血液を作ることが出来なくなってしまうのです。
人間の体を作ってるたんぱく質の一部は常に分解されています。そして、食品で補った新しいたんぱく質と合わさって再生されるのです。
このため、毎日しっかりたんぱく質を摂取して補わないければならないということになります。
肉、卵、乳製品などの動物性たんぱく質は必須アミノ酸をバランスよく含んでいますのでしっかりと接種しましょう。
穀類、豆類の植物性たんぱく質も合わせて摂取することが大切になります。
毎日3食の食事をバランスよく食べて、1日に必要なたんぱく質をしっかり補いましょう。
■1日に必要な成人のたんぱく質
体重1kg当たり1g
牛乳の成分は種類で違う!
コンビニやスーパーで手軽に買うことが出来る牛乳。
どれも同じと思うかもしれませんが、成分などは異なるのです。
●牛乳
搾りたての牛乳を殺菌したもの
●成分無調整牛乳
牛乳を作るときに成分を加えたり取り除いたりしていないもの
●乳飲料
生乳20%~25%に果汁やコーヒーなどを加えて作られたもの
●成分調整牛乳
乳脂肪分や水分の一部を取り除いて成分と調整したもの
●低脂肪乳
成分調整牛乳からさらに乳脂肪を減らしたもの
コンビニやスーパーで見かけるものの多くが成分調整牛乳やコーヒー牛乳です。
コップ一杯の牛乳を飲んだとしても、どの牛乳に含まれているカロリーや成分が変わってきます。
このため、種類によっては太ってしまう牛乳もあるのです。
特にコーヒー牛乳やフルーツ牛乳などはカロリーが増えますので、何も気にせずに買っていてもカロリーオーバーのことがあります。
牛乳と一緒に飲んではいけない薬
薬を飲むとき、薬の種類によっては牛乳と一緒に飲まない方が良いものもあります。
テトラサイクリン系の抗生物質やニュ-キノロン系の抗菌剤と牛乳やヨ-グルトなどのカルシウムを含む食品を同時に摂取すると、薬が上手く吸収されずに排泄されてしまいます。
このため、薬の効果を得ることが出来ません。骨粗しょう症治療薬の、こういった理由から牛乳と一緒に飲んではいけないとされています。
ですが、鎮痛剤は胃の粘膜を保護してくれる効果のある牛乳と一緒に飲む方が良いとされています。
鎮痛剤は胃にダメージを与えて胃の粘膜を荒らしてしまう副作用があるためです。
胃腸が弱い、頻繁に鎮痛剤を飲むという方は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品と一緒に摂取すると良いでしょう。
体調が優れずに食事を取れないという場合も、牛乳を飲んでから鎮痛剤を飲むと良いです。
牛乳が胃の粘膜を保護してくれる働きをしてくれます。
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