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子猫のお腹がぽっこりしている原因は病気のせいかもしれない!

2018.6.24

子猫のお腹がまんまるぽっこりしている姿はなんとも愛らしいものです。

でも、もしかしたら、そのぽっこりお腹は病気が原因の可能性があるってご存知ですか?
単純に肥満であった場合も、さまざまな病気のリスクが高まります。愛情があるからこそのダイエットが必要かも?

子猫のぽっこりお腹、太っているわけじゃないの?

ふと気が付くと愛猫のお腹の皮が余って揺れているような……。そんなに太っってはいないし、過去に太っていたこともないはずなのに…?

この特徴、「アメリカンショートヘア」や「エジプシャンマウ」など一部の猫に見られる特徴です。

なぜお腹の部分に皮が余った状態になるのか。これは、いくつか考えられている説がありますが、有力な一つが「お腹に攻撃されても致命傷になりにくくするため」と考えられています。

ライオンやトラなど、まさに野生のなかで生き抜いている動物たちは、いつ的に襲われるかわかりません。

動物同士の闘いでは、頸や腹など皮膚が柔らかく、重要な臓器にダメージを与えやすい場所を攻撃します。

その部分に余分な皮があれば深い傷になりにくく、命を守ってくれるというわけです。

また、純血種の猫の特徴や美しさを競う「キャットショー」でも、だるんっと下がったお腹は評価の基準になるので、デブだなんて言わないであげてくださいね。

子猫のぽっこりお腹が病気のおそれ?クッシング症候群とは?

小さくて毛がもこもこの愛らしい子猫。ミルクを飲んだ後のぽっこりしたお腹もカワイイポイントの一つです。
ところが、このぽっこりお腹が病気によって引き起こされていることがあります。

クッシング症候群になってしまうと、水を大量に飲んでオシッコの量が増え、食欲の異常な増進も見られます。皮膚が薄くなったり脱毛が起こることもあり、糖尿病を併発する場合もあります。

【主な症状】
多飲多尿、食欲が増える、お腹の張りや膨れ、毛が抜けるなど。

【原因】
脳下垂体や副腎腫瘍が原因となって副腎皮質ホルモンが過剰分泌されることが原因です。
また、まれに病気治療で使われる副腎皮質ホルモンの長期、または大量服用が原因のこともあります。

【治療】
クッシング症候群では薬物による治療が一般的です。
原因が腫瘍などの場合には外科手術や放射線による治療が行われることもあります。

子猫のぽっこりしたお腹には腹水が?原因となる病気とは?

子猫のぽっこりお腹が、実は腹水(お腹に水がたまっている状態)ということもあるので、お腹のぽっこり具合も毎日の変化を観察することをおススメしまっす。

・横にせり出すように膨れている
・お腹を触るとパンパンに膨れている
・急にお腹がぽっこりとなった

という場合には、早めに病院で診察を受けましょう。
腹水がたまる症状が見られる代表的な病気には、次のようなものがあります。

◆猫伝染性腹膜炎
猫コロナウイルスが「猫伝染性腹膜炎ウイルス」に変化して症状が現われます。そのうち、腹水や胸水がたまったり、発熱や黄疸の症状が出ることがあります。

若い猫、免疫力が低下している猫は特に要注意です。

◆心筋症
心臓の筋肉が弱ってしまう病気で、咳や呼吸困難の他、腹水が見られます。

お腹ぽっこりと出る可能性がある猫の病気

◆尿石症・尿道閉塞

腎臓や膀胱などの泌尿器に結石ができて詰まることで尿の排泄が遮られてしまいます。膀胱などに尿がたまり、ひどくなるとお腹が膨らんで見えるほどになります。

尿毒症や急性腎不全になると大変危険ですので、急いで治療が必要な状態です。

◆胃拡張・胃捻転

胃が食べた物やガスの影響で腫れ、捻じれる状態です。
胃のガスが更にたまってしまうと、門脈や大動脈といった大きな血管を圧迫して血流が遮られ、命を落とす危険性があります。

場合によっては数時間で危険な状態になりますので、一刻も早く治療する必要があります。

◆寄生虫

拾ってきたばかりの野良猫は、その多くが体内に寄生虫を持っています。
まれにお腹がぽっこりと大きくなるほどの寄生虫がいることもあるので、まず動物病院で診察を受けて寄生虫の有無を含めた健康診断を受けてください。

カワイイと言ってる場合じゃない?肥満による子猫のぽっこりお腹

お腹ぽっこりの子猫や、太ってむちむちした猫をカワイイ!と思ってしまいますよね?

でも本来の猫はスマートでしなやかな姿をしているはず。

つまり、ぽってり、むちむち、まんまる…な猫たちは肥満状態かその予備軍のおそれが。
猫の食事で次のようなことに心当たりはありませんか?

・留守がちで山盛りフードを置いていく

・フードの栄養バランスが偏っている

・ねだられるとついついおやつやフードを追加してあげてしまう

猫は基本的に有酸素運動しない動物なので、一度太ってしまうと運動で痩せることは難しい動物です。

体重が6キログラムを超えると動きが鈍くなることも多く、より太ってしまうことも考えられます。
動かなてもいつも食べている量の食事はしたいので、悪循環になって体重が増加しがち。

しかし、肥満は感染症リスクが高くなったり、病気の際の手術でもリスクが増大する傾向があります。

大切な愛猫のためにも、フードの量や内容を変えて適正な体重に近づけてあげるよう心がけましょう。

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