重曹の便利な使い方…あせも対策にもおすすめです!
2018.6.1
「重曹」というと、お掃除につかうエコ洗剤のイメージが強いですが、他にもさまざまな使い方があります。
夏の暑い時期に悩まされる子供のあせもにも効果的です。
入浴剤として使ったり、自作のベビーパウダーも作れますよ。
目次
重曹の使い方…あせもに効果的な入浴剤
夏に多い、子供のあせも。
あせもを見ると「夏が来たな~」と感じるママも多いのではないでしょうか…。
あせもが出来やすい人には、重曹を入れたお風呂が効果的です。
浴槽に、一握りの重曹を入れるとお湯がアルカリ性になり、なめらかなお湯になります。あせもによる炎症や痒みにも効果があります。
お湯の感触はツルツルとした感じもありますが、体を拭いた後は、何も残らずさっぱりとした肌になります。
重曹には、体の臭いを取ってくれる効果もあるので、体調が悪くお風呂に入れないといった場合にも使えます。
洗面器のお湯に大さじ2~3杯の重曹を溶かしたお湯でタオルを絞ります。
これで体を拭くだけでもサッパリとさせてくれます。
重曹は肌に優しいピーリング剤としても使えます。
ひざやかかとの角質などに振りかけてこするだけです。
肌の柔らかいところには使わないで下さいね。
あせもに効果のある重曹、ベビーパウダーとしての使い方
重曹には痒みを抑える効果があります。
あせもになると、痒みで肌をかきむしってしまい、余計に悪化することもありますよね。あせもの予防や、あせもの炎症を抑える重曹を使ったベビーパウダーを手作りしてみませんか?
お肌に直接付けるものなので、食品用の重曹を使います。
これなら、赤ちゃんや小さいお子様の口に入っても大丈夫です。
まず、重曹をすり鉢などですり潰し細かくします。
さらに目の細かいふるいなどを使うと肌触りが良くなります。
すり潰した重曹4に対してコーンスターチ6と合わせます。
この自作の重曹ベビーパウダーを入浴後に使うと、お肌もサラサラになりあせもの炎症も抑えられます。
実はこのパウダー、体臭予防にも効果があります。
赤ちゃんやお子さんだけでなく、パパにも使えますよ。
あせもや湿疹に!重曹を洗濯洗剤として使う使い方
夏に出る湿疹というと、すぐにあせもと判断しがちですが、洗濯洗剤や柔軟剤が肌の刺激になり、湿疹が出ている可能性もあります。
汗の出やすい季節は肌も敏感になりやすく、赤ちゃんの肌が過敏になっているのかもしれません。
衣類に残りやすい柔軟剤の成分に反応している場合もあるので、一度柔軟剤の使用を止めてみるというのもいいでしょう。
洗濯洗剤にも肌に合わない成分が入っているのかもしれません。
洗濯洗剤の代わりに重曹を使う方法もあります。
重曹は弱アルカリ性なので、酸性の皮脂や食べこぼしの汚れを落としてくれます。
そして、衣類をふんわりと仕上げる効果もあるので、柔軟剤替わりにもなります。
重曹は洗剤と違い、水に溶けにくいので、お風呂の残り湯などを利用すると良いですね。
重曹には、消臭効果や殺菌効果もあります。
雑菌の繁殖を抑え、洗濯物の嫌な生乾きの臭いを防ぎます。
重曹は用途によって使い分けると安心です
重曹の正式名称はご存知ですか?
正式な名前は『炭酸水素ナトリウム』と言います。
名前だけ聞くと、とてもケミカルな物質のようですが、実は天然物質で地球にも人間にも優しいものなのです。
ベーキングソーダと言うのも同じ炭酸水素ナトリウムです。
アメリカでは、お肉を柔らかくするために、昔から使われていたそうです。
日本では、最近はお掃除に使うイメージが強いですが、わらびなど山菜のアク抜きに使われることもあります。
重曹には「薬用」・「食用」・「工業用」などの種類があります。
純度に違いがあり、薬用が一番純度が高くなります。
ですので、体に使う際には、安全性を考え薬用か食用を使うのがおすすめです。
お掃除などに使うのは工業用でも構いません。
価格も工業用が一番安価になっています。
重曹が得意とする汚れは?
重曹をお掃除に使う際には、重曹の特徴を知ることが必要です。
重曹の特徴
〇pH8.2の弱アルカリ性
〇熱を加えると二酸化炭素を出す
〇粒子にほどよい固さがある
重曹はエコ洗剤として定着しつつありますが、重曹には適した汚れと適さない汚れがあります。
重曹のアルカリ性の性質を生かし、酸性の汚れに対して効果があります。
重曹は、タンパク質を分解できるといった効果や油脂を乳化させることができます。
【重曹に適した汚れ】
・茶渋の除去やシンク磨き(粒子が細かいのでクレンザーのような効果がある)
・魚や肉の生臭い臭いや汗の臭いなどの酸性の臭いを消す(アルカリ性で中和させる)
・鍋のコゲ落とし(重曹と水を入れ沸騰させると炭酸ガスが発生してコゲを浮き上がらせる。アルミ製の鍋は使えない)
【重曹が苦手な汚れ】
・白く固まった水垢やカルキ汚れ
・ギトギトした油汚れ
・アンモニアの臭いなどのアルカリ性の臭い
そして、重曹は湿気に弱い性質を持ちます。
重曹は水分を吸収すると固まりやすくなるので、密閉できる袋か容器で保管しましょう。
保管場所も湿気の多い場所はなるべく避けて保管して下さい。
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