ヨーグルトとチーズの違い・・・作り方から栄養まで徹底解説!
2018.5.22
ヨーグルトとチーズってどちらも乳が原料なのに、味も形も違いますよね。
作り方が違うの?栄養成分はどうなっているの?カロリ―は?
そんなヨーグルトとチーズの違いに関する疑問についてお答えします!
目次
乳製品であるチーズとヨーグルト・・・違いは作り方にある!
原料が同じであるチーズとヨーグルト、でもその作り方はどこから変わっているのでしょうか?
どちらも発酵させるところまでは同じかもしれませんが、それ以外は全く違います。ヨーグルトは乳酸菌だけで発酵させ、反対にチーズは酵素を加えます。そしてチーズは水分を絞って凝縮させて作っているので、同じ重さだと栄養価はチーズの方が高いという結果になります。
そしてカロリーだけではなく、他の栄養素(脂質やカルシウム、タンパク質)もヨーグルトより高くなっているのがチーズです。
まとめると、チーズはカロリーが高いが栄養も多い、そしてヨーグルトはカロリーが低く低脂肪、そして乳酸菌が多いという特徴があると言えます。同じ乳製品ですが、酵素を加えるかどうかで違いがあり、さらにチーズは熟成させる期間や加えるもの、製造方法などによっていろいろな種類が生まれています。
酵素がある・なしでヨーグルトとチーズはこんなに違います!
牛や水牛、山羊、羊の乳が原料となっているチーズ。乳酸菌や酵素(レンネットと言われています)を加えて固まらせ、微生物の働きによって発酵させています。
チーズの種類にもいろいろあり、加熱処理をしていないものは「ナチュラルチーズ」、加熱処理したものは「プロセスチーズ」となっています。私たち日本人は「プロセスチーズ」をメインに食べています。
有名なチーズでは「モッツァレラチーズ」(熟成させないチーズ)、「カマンベールチーズ」(白かびを使っているチーズ)、「パルミジャーノ・レッジャーノ」(熟成期間が長いチーズ)などがあります。
ヨーグルトの原料もや山羊などの乳という点ではチーズと同じですが、先ほども述べたように酵素を加えないで乳酸菌だけで発酵させて作られています。チーズと違ってクリーム状となっているのは、水切りをしていないからです。そしてケフィアのように、乳飲料タイプのヨーグルトもあります。
チーズとヨーグルトの栄養素の違いとは?ダイエットに向いているのは?
ヨーグルトよりもチーズの方がカロリーは高いのですが、チーズの種類によっても違うのでしょうか?
100gあたりのカロリーを見てみると、プロセスチーズで340kcal、ナチュラルチーズは100kcal~500kcal弱となっています。ではヨーグルトはどうなっているのかというと約62kcal(砂糖の量によっても変わります)でチーズよりもヘルシーだといえるでしょう。
でも栄養素が凝縮されているチーズ。ビタミンも含まれていると言われています。そしてヨーグルトよりもカルシウムやタンパク質、脂質の含有量では負けていません。ただ、栄養素の中で炭水化物だけはヨーグルトの方が多く含まれています。
カロリ―が高いとダイエットには不向きな食べ物に思われがちのチーズですが、食べすぎなければ美容にも健康にも良いと言われています。そしてヨーグルトは便秘解消に効果的というのは有名な話ですよね。違いはあっても、どちらも私たちには欠かせない食品であることに間違いナシです。
ヨーグルトの原材料に書かれている乳製品と生乳って何?
ヨーグルトを買うと、原材料名に「生乳、乳製品」と書かれているのを見たことはありませんか?
この「生乳」というのは、牛から絞ったままの乳のことを指しています。私たちが買って飲んでいる「牛乳」は、そのまま飲んだり、料理に使うための加工がされています。その加工は、食品衛生法をクリアするための最低限のものです。
そして「乳製品」は、最低限の加工にさらに加工したものを指します。ヨーグルトは、生乳や脱脂粉乳に乳酸菌を作用させて作る乳製品。ヨーグルトの原材料に書かれている「乳製品」は、脱脂粉乳、全粉乳、濃縮乳やクリームとなります。
生乳だけで作るのが一番良いのですが、成分が不安定なのでヨーグルトを作る時の条件設定が厳しくなるといいます。そのため成分が安定している粉乳、中でも脱脂粉乳を原料に加えた方が品質が安定します。そして味をやわらかく、よりおいしく食べられるためにクリームや濃縮乳を使う場合もあります。
牛乳を飲んでお腹がゴロゴロしても、チーズはなぜ大丈夫なの?
久しぶりに牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロいうことってないですか?
その原因は「乳糖不耐」、体の中で乳糖を分解してくれる酵素の働きが鈍くなってしまう症状です。授乳期の赤ちゃんはこの分解酵素は活発に動いてくれるのですが、大人になると活発じゃなくなるようです。特に日本人の10%以上の人がこの「乳糖不耐症」だと言われています。
でも大丈夫!乳になれることで、その症状は改善されると言われています。でもお腹ゴロゴロはイヤという人は、山羊乳を飲んでみましょう。牛乳よりも乳糖が少ないと言われています。でも、原料が同じ乳なのにチーズではお腹がゴロゴロにはなりませんよね。
それはチーズには乳糖がほとんど含まれていないからです。チーズを作る工程でホエー(乳清)と一緒に乳糖は出されてしまうのです。でも栄養分は残っているので問題ありません。ではヨーグルトはどうかというと、完全に乳糖が分解されているとはいえないようです。そのため、乳糖不耐症の人はヨーグルトでも下痢になってしまう場合もあるようです。
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