新しいメモのカタチ

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アトピー症状をワセリンとラップで少しでも緩和する湿潤療法

2018.6.8

アトピーの辛さを軽減するワセリンとラップの湿潤療法。手湿疹などアトピー以外で有効なことも。

ただし、ステロイド剤のような強い薬を素人判断で湿潤療法に使うのはNGのようです。

でも、症状が出ると痒くてつらい、掻き壊した部分が傷になって痛いなどアトピーつらさをやわらげる方法です。

つらいアトピーにワセリンとラップで湿潤治療を試してみる

アトピーの湿潤治療のためには、次の物を準備します。

・白色ワセリン
・ラップ
・ガーゼ
・ラップやガーゼを固定するテープやサポーター

皮膚と皮膚を覆う被覆材の間に塗ることで皮膚を湿潤に保ち、ガーゼなどが直接擦れて刺激になることを防ぐ役割もあります。

水分を通さないラップは、皮膚が潤った状態を保つことができます。通常、食品に使用するラップで充分です。

皮膚にワセリンを塗ってガーゼをあて、その上からラップを撒いていきます。皮膚の状態が悪く浸出液が多い場合は、ラップの上にさらにガーゼを当ててさらに染み出す水分を吸収させましょう。

服を汚さないために、状況に応じて使用して下さい。

ガーゼやラップを固定するためにテープをしようすると、かぶれてしまう場合もありますので、できればサポーターの方がいいかもしれません。

サポーターが使用できない場所は、肌の状態を見ながらテーピングテープを使用します。c

ワセリンとラップを使ってアトピーの肌を保護する必要性

アトピーに必要だと言われる保湿ですが、保湿によってアトピーが悪化したという意見を見ることがあります。

この場合、多くは肌を覆ってしまう保湿剤。油分によって皮膚を覆ってしまうことで、炎症を起こして痒い皮膚の表面を覆って保護しようというものです。

しかし、油分で皮膚全体を覆ってしまうと皮膚呼吸ができなくなってしまい、肌が持つ本来の保湿能力やバリア機能も失われたままになってしまいます。

状態が悪い場合の対処としては間違いではないのですが、悪化させない代わりに改善も期待しにくいものです。

そうすると「保湿しているのに良くならない」と感じ、保湿自体が悪いのではないかと考える人も出てくるのです。

でも、アトピーには保湿は絶対必要なもの。

保湿剤にもタイプがあり、肌の機能を補い、且つ徐々に回復させるためにはセラミドや糖質が角質層にに留まるものが必要なのです。

アトピーの皮膚には、保湿は絶対必要であると覚えておきましょう。

アトピーの硬くなった皮膚にワセリンとラップ

傷ができたら、まず消毒を!という考えは最近では変わりつつあるようです。

ヒトの体は、傷口ができると自分の免疫で雑菌などを処理する働きをします。水で洗い流すだけで、積極的に消毒しなくても良いのかもしれません。

火傷なども傷口のバリア機能が失われ、感染症になるリスクが高くなってしまいますが、経度の火傷であればワセリンとラップで保護するだけでも効果的。

ワセリンは、いろいろな塗り薬の基材としても使われれ、目や口内に使う軟膏などにも使われています。

極端な話、口に入れてしまっても害が無いということ。

アトピーになると、湿疹が掻き壊されるなどしてジュクジュクする時期と、繰り返す炎症や傷で皮膚が硬くなるなど症状が変化します。

乾燥し硬くなった皮膚は、うるおいもないので動かすと引きつるような感じになることも。
そんなときはワセリンを塗ると、保湿効果で皮膚を柔らかくしてくれるので、引きつれる痛みなどを和らげてくれる効果も期待できます。

ベタベタして嫌だという場合は、ラップで表面を覆うなどすれば、服を汚したりすることもないでしょう。

アトピーで処方される塗り薬で密封療法は可能?

アトピーや手湿疹によって、湿疹が破れ手や指先の皮膚にひび割れや傷ができてしまうことがあります。

こんな症状があるときは、手を使わない就寝中の時間だけでもラップを使って手の皮膚を保護してあげましょう。

症状がひどい部分にステロイド軟膏など処方された薬を塗り、ラップを使って密封します。薬によっては、密封療法を避けるようにとの注意書きがあるものがあります。

その場合、かかりつけの皮膚科で医師に相談してみましょう。素人判断での治療は、余計に悪化させたり、副作用が強く出る結果を招くこともあるので注意が必要です。

ステロイド剤を配合したテープ剤もあるので、皮膚の亀裂が辛い場合には医師の診察・相談の上、処方をお願いしてみましょう。

ステロイド剤の多くは、医師の診断と処方箋がなければ手に入らないものがほとんどです。

皮膚の状態が落ち着いてからも、保湿剤を塗った上にラップを巻くのは保湿効果が上がるので試してみてもいいのではないでしょうか。

アトピーの治療は保湿が主流。逆に乾燥させるべきという意見も

アトピーのジュクジュクした症状には、ステロイド軟膏などが使われます。

しかし、中には軟膏がアトピーの症状を長引かせ、完治を妨げるといった意見もあります。

リンパ液が排出されたあと、保湿のために軟膏を塗り続けると皮膚が本来持っている保湿能力が怠けたままになってしまうというのです。

保湿ではなく、表面のジュクジュクを抑えるにはパウダーがいいという意見もあるのです。

パウダーなら表面にはりついて余分な水分を吸い取るということ。ただ、吸収する水分が許容量を超えると「湿ったパウダー」になってしまい、これが逆に刺激になってしまうことも。

肌への刺激を避けるべきだというのが通説のアトピーですが、適度な刺激がなければ自然治癒力が働かず、治すことが難しくなるのだという意見もあます。

アトピーの原因や治療は、まだまだ分からないことだらけ。研究も進んでいますが、今はさまざまな治療や対処の意見が入り乱れている状態です。

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