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赤ちゃんの足が黄色いのはどうして!?一般的な黄疸について

2018.6.1

赤ちゃんの足や白目が黄色い・・・。黄疸の症状が出るのはどうしてなのでしょうか?

一般的な黄疸と、治療が必要な黄疸の違いとは?どんな治療が行われるの?強い黄疸反応が出てしまう原因は何?

気になる赤ちゃんの黄色みについて調べてみました。

赤ちゃんの足が黄色くなるのは何が原因?

赤ちゃんの足が黄色くなってしまう原因には「新生児黄疸」が考えられます。赤ちゃんは赤血球の代謝機能が未完成なので未処理の色素が滞留して黄色く見えることがあります。
新生児のほとんどに見られる黄疸様の症状なので、足の裏などが黄色くても心配しなくてもいいでしょう。

約、一週間程度で収まってきます。二週間程度長びくこともありますが、この場合は母乳中のホルモンの影響なので自然に収まるそうです。

生後二週間が過ぎても、新生児黄疸が続く場合は「先天性胆道閉鎖・拡張症」の可能性があります。

肝臓で作られる胆汁が腸に送られていないことが原因で、胆道が詰まっていたり広がって炎症を起こし黄疸が現れてしまいます。

赤ちゃんの足や白目の部分が黄色いと、どうしても心配になってしまうかもしれませんが産院では、入院中からミノルタ黄疸計などで毎日黄疸の数値を測定します。

肌の黄色が強いときは、足の裏などから血液を採取して血中のビリルビンの値を測定して調べてくれるので何も言われないのであれば大丈夫です。

赤ちゃんの足が黄色くて治療が必要な場合とは?

ほとんどの赤ちゃんがなる新生児黄疸ですが、気をつけなくてはいけない赤ちゃんもいるそうです。

約2割程度の赤ちゃんは治療が必要なのだそうです。とくに、低体重で生まれた場合は内蔵の機能が未発達のため黄疸が出やすいと言えるでしょう。

新生児黄疸の治療は、保育器で青白色や緑色の光を当てることで体内のビリルビンを水に溶けやすくして体外へ排泄させます。こうして血中のビリルビン値を下げることができます。授乳などが制限されることもあります。

治療は24時間ずっと行われ、検査結果次第では延長します。

ビルリビンの値が高すぎるときは、交換輸血により血液を入れ替える治療法が行われます。

胆道閉鎖症の場合は、手術が必要なこともあり閉鎖している胆管の変わりに小腸を肝臓へ結合したり、手術ができないときには肝臓移植が必要となることがあります。

新生児黄疸は、治療の必要がある場合と必要のない場合があるのでもし気になるようであれば主治医の先生から退院後の過ごし方などを聞きましょう。

退院してから赤ちゃんの黄色みが強くなったときには、必ず出産した産院や小児科を受診しましょう。

赤ちゃんの足や白目が黄色くなるのは自然なこと!?

赤ちゃんが、お腹にいるときには赤血球が多いそうです。しかし、へその緒が切れたときから体内の赤血球がどんどん壊されます。

赤ちゃんがお腹にいるときは、ママの赤血球でしたが生まれてからは赤ちゃん自身の赤血球となるためママの赤血球を壊していくのです。

この赤血球が壊れた時に出るビリルビンは黄色い色素で自分の赤血球が安定するまでは黄疸がでてしまうのです。

黄色い色素のビリルビンは便や尿と共に体外に出されるのですが、赤ちゃんの場合は処理が追い付かず出されなかったものが黄色く黄疸となります。

一般的に、生後2~3日頃から1週間前後まで起こるのは生理的黄疸となります。

ミルクの赤ちゃんよりも、母乳の赤ちゃんのほうが黄疸が続くことがあります。これは、母乳にはビリルビンの処理をさせないホルモンが母乳成分に含まれているためです。

母乳をやめる必要はありませんが、気になる場合は医師に相談してください。

通常は自然に消えていくものなのでそれほど心配しなくとも大丈夫です。

赤ちゃんの黄色みが気になるときは?

母乳性黄疸の場合は、すぐにミルクにきりかえるのではなく赤ちゃんを寝かせておく場所を工夫しましょう。

窓越しの明るい場所やベランダ越しに外気浴をさせるといいでしょう。「光線療法」の役割をしてくれます。

このときには、日光を足元のほうから少しずつ当てるようにしましょう。夏場や直射日光が強い場合はカーテン越しに行ってください。

頻繁に母乳を与えることでも、余分なビリルビンを出さないようにできるそうなので1日10~12回は授乳するように心がけましょう。

生後2週間を経過していて、黄疸が出ている場合はもしかしたら胆道閉鎖症かもしれません。このときに判断基準になるのは赤ちゃんのうんちの色です。白い便をしている場合は胆道閉鎖症の可能性が高いので母子手帳に載っている便の色を確認してみてください。

そのほか、黄疸以外にも38度以上の発熱、あまり起きない、哺乳が悪い、呼吸が早いなどの症状があるときは早めに小児科を受診してください。

赤ちゃんの黄疸はお母さんとの血液型の違いが関係しているのかも!?

お母さんと赤ちゃんの血液型が異なることから「血液型不適合黄疸」になることがあります。

原因はお母さんの身体に赤ちゃんの赤血球への抗体が作られることなのですが、これは
赤ちゃんがお母さんのお腹にいるときから始まっているものなのです。

赤ちゃんの赤血球に対する抗体が胎盤を通じて送られ抗原抗体反応が起こり赤ちゃんの赤血球が破壊されることによって黄疸がでてしまいます。

この黄疸が強く出てしまうのは血液型の組み合わせも関係していています。お母さんがO型、赤ちゃんがA型やB型の血液型をしていると黄疸が出やすいとされていますが、ABO型不適合と呼ばれるもので光線療法などの治療で治すことができるので心配はいりません。
また、お母さんがRHマイナスの血液型で、赤ちゃんがRHプラスの場合も黄疸が強くでてしまうことがあります。

お母さんの血液型がRHマイナスであるなら、前もって抗体ができないよう治療もできるので強い黄疸が出ることを予防することができます。

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