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テントウムシの幼虫に適した食べ物とは?その特性を解説します!

2018.5.29

学校の農園などでも飼うことのあるテントウムシ。

幼虫でも成虫でもアブラムシが食べ物だと言われますが、家庭で飼ったりすることもできるのでしょうか?

テントウムシの種類や特徴、エサとしての食べ物について調べてみました。

テントウムシの幼虫の大好きな食べ物はアブラムシ!学校農園を守ろう!

テントウムシは幼虫であっても成虫であっても、アブラムシを食べると言われています。

もし学校の農園にアブラムシが発生したとしても、テントウムシがいれば農薬を使わずにアブラムシを退治してくれます。

バラ園や家庭菜園で野菜を作っている人も、テントウムシがいればアブラムシの被害から守ってくれるでしょう。

ではテントウムシは1日でどのくらいのアブラムシを食べるのでしょうか?
調べてみると、幼虫では20匹、成虫になると100匹も食べると言われています。

アブラムシが多いと言われる「ヨモギ」には、なんと約2000匹のアブラムシがいます。テントウムシが喜びそうですね。

テントウムシの幼虫を育てる上で注意が必要なことがあります。
それは「ニセアカシア」の木の汁はナナホシテントウムシには毒だということ。
ニセアカシアの新芽についているアブラムシだけは、食べさせないように注意しましょう。

テントウムシの幼虫を家で飼うなら、食べ物はやっぱりアブラムシ?

テントウムシはアブラムシを食べ物としているといいますが、種類によっては違うのでしょうか?

一般的なナナホシテントウやナミテントウなどの幼虫はアブラムシを食べますが、アカホシテントウはカイガラムシを食べるなど種類によっても違いがあるようです。

ではアブラムシを食べ物とするテントウムシを家庭で飼う場合、どのようにすればいいのしょうか?

草むらなどに行くと、たくさんのアブラムシがついた草をすぐに見つけられるでしょう。
そういう草を取って、水のはいったビンに切り花のように入れましょう。

そして草が入る容器に入れて(テントウムシが逃げないように穴の小さいものにしましょう)、テントウムシの幼虫を草の上に置いてあげるのです。
草はだんだんしおれてくるので、そうなったら新しいアブラムシのついた草を探しに行きましょう。

幼虫でも1日で約20匹のアブラムシを食べます。
もし何匹もテントウムシを飼う場合は、エサがなくなってくると共食いを始める場合があるので、注意しましょう。

テントウムシの幼虫のおかげでバラが再生!食べ物への執着はスゴイ!

ある人の庭で起きたテントウムシのお話をします。

その人の家の玄関前の庭には、地植えのピンクのつるバラが1本と原種のバラが2本ありました。
全部につぼみが付いていたのですが、葉にアブラムシがついていてべたべたして光っていたそうです。
薬をまくのも面倒でそのまま放置していたら、ある日多数のテントウムシがきていたとか。

これはテントウムシの写真を撮る良いチャンスだと思い、毎日カメラを用意していたといいます。

最初はテントウムシの幼虫だけがいたそうですが、その後ふ化した幼虫がたくさんでてきて、バラについていたアブラムシをほぼ全部食べて退治してくれたそうです。その食欲にビックリしたとか。

バラは消毒しないとダメだと思っていたようですが、ピンクのつるバラについてはアブラムシがいなくなったらつぼみも葉っぱも生まれ変わったようにすっきりして、きれいに花が咲いたといいます。

テントウムシさまさまですね。

テントウムシは種類によっては夏眠が必要?

実はテントウムシのテントウは漢字で「天童」と書きます。これは太陽に向かって飛んでいるように見えることが由来のようです。

よく見かけるのはナミテントウやナナホシテントウですが、ナミテントウは越冬で、ナナホシテントウは越夏です。
どちらもアブラムシを食べて育ちますが、1世代では5000から10000ものアブラムシを食べると言われています。

ナミテントウは秋の終わり頃、風のない温かい晴れた日に群れを作って飛んでいき、集団で白っぽい岩や建物で越冬します。

ナナホシテントウは成虫で越冬すると言われていますが、積雪地帯以外では天気の良い日に暖かい草むらで日向ぼっこをしている姿をよく見かけます。
冬は気温が低いために活動していないだけで、本当の意味の休眠はしないともいわれています。
しかし、夏は北海道や東北の一部以外では夏眠をします。

ナナホシテントウは畑や草原で一年中活動していますが、夏場にはエサ不足になります。
反対にナミテントウは春・秋の繁殖時期には畑などにも来ますが、夏は木の上で生活するため、アブラムシをいっぱい食べれます。
そのため夏眠の必要はないとされています。

テントウムシが幸運を運んでくれる?世界中で重宝されています!

服に虫がついたりするとイヤな気分になりますが、テントウムシがついてもイヤな気持ちにはならない人が多いのではないでしょうか?

これは世界共通のようで、例えばフランスではテントウムシが止まると、どんなに心配なことがあっても一緒に飛んでいってしまうと言われているようです。

そしてベルギーでは、若い女の子の手にテントウムシが止まると、一年以内に結婚すると言われているとか・・・幸せを運んでくれる虫だと思われています。

これがアメリカになると、家の中でテントウムシを見つける吉兆を考えられていて、その星の数だけお金が舞い込んでくると信じられています。

甲虫目のテントウムシ科に属するテントウムシの仲間は、世界では約4500種ほどいると言われています。日本ではそのうちの約200種がいるようです。

成虫になると、体長は数mmから1センチほど。だいたいがこのくらいの大きさです。背中の模様が派手な種類が多いと言われています。

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