レーヨンとポリエステルについて。しわになりやすいレーヨン!
2018.5.27
レーヨンとポリエステル。しわになりやすいのはレーヨン素材。
人口絹と呼ばれるレーヨンですから繊細で扱いにくい生地素材です。
一方ポリエステルは丈夫で取り扱いやすいのが特徴。
レーヨン素材の洋服にシワができた時のケアの仕方をご紹介いたします。
目次
レーヨンはポリエステルと比べるとしわになりやすい!
レーヨン素材とは
シルクのような見た目と手触りの「レーヨン」
レーヨン素材とは絹に似せて作った繊維のこと。
上着の裏生地に使われたりデザインシャツなどに使われる生地素材です。
専門的に言うと、化学繊維の中の再生繊維となり、木材パルプが主な原料です。
レーヨンのメリット
人口絹と言われるくらいですから生地の光沢感や滑らかさが特徴となります。
動いた時に優雅に揺れるシャツやスカート。
最近の技術開発により一瞬見ただけではレーヨンなのかシルクなのかわからないほど。
風に動くと涼しげに見えるので夏服のブラウスやたっぷりとプリーツの入ったスカートなどに使われることが多いですね。
レーヨンのデメリット
夏向きの素材と言いましたがレーヨンは水に弱い繊維です。
濡れると糸が太くなってしまいます。
糸が太くなると糸同市引っ張り合ってしまうので縮みやすくなってしまいます。
レーヨン素材のものは必ずクリーニングに出すようにしましょう。
また、毛羽立ちができてしまうと小さな毛玉ができやすくなってしまいますので注意が必要です。
レーヨンは繊細。ポリエステルは丈夫でしわになりにくい
ポリエステルについて
紳士用のワイシャツや婦人服のブラウスなどに多用されるポリエステル。
レーヨンと違って扱いやすく日常使いの服には重宝する素材です。
ポリエステルのメリット
耐久性に優れていて扱いやすい。
シワになりにくく濡れてもすぐに乾く。
家庭で洗濯しやすくアイロンがけもしやすい。
ポリエステルのデメリット
お父さんのワイシャツと言えば大抵はポリエステル素材です。
毎回クリーニングに出せないので洗濯機で洗い自分でアイロンをかけるご家庭が多いのではないのでしょうか?
そんな時に注意しなければならないことが一つあります。
ポリエステルは汚れを「寄せ付けてしまう」性質があります。
ですから他の洗濯物とは一緒に洗濯せずにワイシャツのみを洗濯機に入れて洗うようにしましょう。
また、ポリエステルは合成繊維ですので静電気をおこしやすいです。
乾燥する季節には注意が必要となります。
レーヨンとポリエステル。しわになりにくい配合比率は?
先ほどもご説明しましたがレーヨンは非常に扱いにくい素材です。
ですからレーヨンの比率が高ければ高いほどシワになりやすいと思ってください。
レーヨンとポリエステルの混合素材の洋服でどの位の割合だと日常使いに適した扱いやすい素材になるでしょうか?
もちろんレーヨンの質とポリエステルの質にもよりますし、洋服の縫製の仕方にもよりますが、あくまでも一般的な量販店で取扱われているタイプの洋服でご説明いたします。
ポリエステルが50%以上と、レーヨンよりもポリエステルの割合が高ければ高くなるほどシワになりにくい配合となります。
ですが、ポリエステル90%になってしまうとポリエステル感しか感じられませんよね?
ポリエステル65%、レーヨン30%、ポリウレタン5%位の配合だと日常使いに適した洋服の素材感となるのではないのでしょうか?
洋服を選ぶ時に迷ったら生地素材も選択肢に入れると洋服を購入してから「失敗した」と思うことが少なくなるかもしれませんね。
レーヨン100%の洋服が着たい!シワができた時に自分でアイロンがけをするための注意点について
デザインが気に入ってレーヨン100%の洋服を買ってしまった時には?
レーヨン素材の洋服は必ずクリーニングに出すようにしましょう。
洗濯機で水洗いしてしまうとびっくりするほど縮みます!ご注意ください。
でも着るたびにクリーニングに出すことはできませんよね?
ですから着用シワができてしまったレーヨン素材の洋服には自分でアイロンがけをしてケアしましょう。
アイロンの温度を80℃~120℃に設定します。最初は温度を低めに設定した方がよいでしょう。
もちろん衣類に付いている取扱表示のタグを参考にしてくださいね。
直接アイロンをレーヨン素材に当てるのはNG!
絶対に当て布をあてましょう。
水に弱い素材ですからスチームも厳禁!
アイロンは極力動かさずにシワに置くようにしてアイロンがけをします。
シワになりやすいレーヨンですから、その特性を生かしたドレープたっぷりのデザインなどの洋服をあえて選ぶのもいいかもしれませんね。
女性らしさを演出するならやっぱりポリよりレーヨン素材
レーヨンの素材感はとても魅力的ですが、取り扱いには十分注意が必要です。
優雅に揺れる生地の質感は夏向きの素材ですが、汗や雨などの水に弱いのが弱点。
ですが、その性質をよく知り付き合うことができればきっとあなたも着こなし美人!
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