ステンレスシンクの掃除術!正しい研磨方法をご紹介します!
2018.5.24
ステンレスのシンクは使っているうちに、どうしても細かい傷が付いてきたり、曇ってきたり…。
でも、間違えた磨き方だと、かえって傷を付けてしまい逆効果になることもあるのです。
プロが行う研磨術や、ポイントをご紹介します。
目次
プロが教えるステンレスシンクの研磨…ここに気を付けて
毎日使う台所で、キッチンのステンレスシンクのお掃除にお悩みの方はいませんか。汚れや曇りが気になるけど、見て見ぬふりをしている…なんていう方もいるのではないでしょうか。
プロの方にステンレスシンクの磨き方について教えていただきました。ハウスクリーニングの中でも、ステンレスのシンク磨きというのは、難易度が高いと言います。
シンクの汚れは、白くくすんだ水垢や、サビ、油汚れなどの複合汚れがほどんどです。油汚れは、アルカリ洗剤で落とすことができますが、水垢は落とせません。そして、水垢と言うのは濡れている状態で見るとキレイに落ちたように見えますが、乾いてくると白く浮き上がってきますよね。
プロが見る最悪の状態というのは、汚れを力任せに落とそうとして、金だわしなどでゴシゴシこすって、傷だらけしてしまったシンクです。また他のご家庭では、水垢を取るために強酸性洗剤を使用し、シンクが酸焼けをしてしまって黒く変色している、というパターンもあるそうです。
代表的な物では、劇物指定のフッ化水素酸、塩酸系の酸性洗剤やリン酸系、また最近よく耳にするクエン酸などです。クエン酸は、柑橘系のフルーツにも含まれる有機化合物で、最近はエコ掃除ブームもあり、聞いたことがあるという方は多いでしょう。
クエン酸は、酸性なので白く曇った水垢のカルシウム汚れを溶かすのに、利用することもあります。酸性のクエン酸は、アルカリ性であるカルキ汚れを落とすので、シンクの掃除や、電気ポット内の掃除にも使われるものです。
他にも、トイレのアンモニア臭もアルカリ性であるため、このクエン酸が臭いも中和させてくれます。そのようなクエン酸も酸性ですので、ステンレスシンクの掃除には、注意が必要です。
自宅でも気軽にできるステンレスのシンクの正しい研磨
では、ご家庭でも簡単にできるシンク磨ぎの正しい研磨方法をご紹介します。まずは、シンク掃除に使う道具や洗剤を用意します。
・ソフトクレンザー
・クリーム状金属磨き
・歯ブラシ
・スポンジ
・汚れてもよいタオル
まずは、ソフトクレンザーを付けたスポンジで、汚い個所を重点的に磨きます。蛇口の付け根は、歯ブラシを使うのがおすすめです。細かい部分は、クレンザーやクリーム状金属磨きを付けた歯ブラシで丁寧に磨きます。蛇口本体は、クリーム状金属磨きを付けたタオルで磨きます。
そうすると、タオルは真っ黒になるほどに汚れが落ちてきます。水回りは、やはり輝きが戻ると、とても気持ちの良いものですよね。テンションが上がると、家事をするのも楽しく感じます。このように、目に見える箇所がきれいになるというのは、ストレス発散にも良いそうです。
ステンレスのシンクの研磨には、どんな洗剤が良い?
ステンレスと言っても、さまざまなものがあります。キッチンのシンクに使用されているようなステンレスは、合金としてニッケルが付加されています。塩酸は短時間の使用であれば、可能ですが長時間接触させるのは避けて下さい。粗い研磨剤でゴシゴシ擦るのは、不動態酸化被膜をはがしてしまうのでサビの原因になることがあります。
ただクロム合金(ステンレス)の特徴として被膜は再生することができます。ステンレス製のコンパウンドは、その特徴も加味して作られています。とは言え、素人にはキレイに仕上げるにはちょっと難易度が高いでしょう。ステンレスの酸化やサビを防ぐために、不動態酸化被膜という安定した被膜を作らせるというのは、プロにおまかせした方が確実ですね。
トイレ用の酸性洗剤をステンレス掃除に使うという方もいるようです。しかし、日常的に使う洗剤としては、お酢やクエン酸の方がより使いやすいでしょう。
ステンレスのシンクに傷ができてしまった時の対処法
ステンレスのシンクというのは、日々の洗い物で細かい傷が出来ていくだけではなく、表面のツヤも落ちていきます。これは、全てが傷のせいだけではないのです。お皿に残った料理から出る油汚れや、水に溶け込んでいるカルシウムがシンクに水垢を作ります。
傷を消す作業というのは簡単にはできませんが、日常的に水垢を落としておくだけでもシンクのキレイさは格段に変わります。日常の水垢を落とす作業は、素人でもできますが、本格的にキレイにしたいというのであれば、やはり業者にお任せするのが一番です。
賃貸物件で、シンクの傷を気にしている方もいるでしょう。賃貸なので、引っ越しの時に修繕費を請求されるのでは…と不安に思っている方もいらっしゃると思います。しかし、シンクは基本的に減価償却していくものと考えられます。故意に付けたような傷ではない限り、請求されることはないでしょう。
気を付けて欲しいのが、傷や汚れを取りたいからと言って、力任せに金属製のたわしなどでゴシゴシと磨くことです。かえって、細かな傷を増やしてしまうことになります。
ステンレスのシンクの水垢やくもりを取り除くコツ
シンクを使用した後に、水分をふき取ると、シンクに付く水垢を防ぐことができます。水拭きした後に乾拭きしてあげると、白いモヤモヤのカルキ汚れやクスミが付きにくくなるのです。とは言っても、習慣になるまでは少し面倒に感じるかもしれません。
家族と一緒に住んでいる方は、家族の方にも理由を説明し、協力してもらいましょう。もうすでに白いカルキ汚れが付いている場合は、まず目立たないことろで試してみましょう。特に新品のシンクや新しい物件のシンクは慎重に行いましょう。目立たないところを磨いてみて、乾いた後にどれくらいの傷が付いているのか、確認してみることが必要です。
初めは、どのくらいの傷が付いてしまうかわからないので、クレンザーを使う際にも、ソフトクレンザー1に対し、水1で薄めたものから始めると安心です。
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