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クレームの謝罪で菓子折りを持参する際の注意点!

2018.5.24

取引先やお客様からのクレームに対し、謝罪で菓子折りを持参する機会もあるでしょう。

菓子折りを持参すれば気持ちが伝わるわけではありません。渡し方やタイミング、金額にも注意が必要です。

クレームの謝罪で菓子折りを持参する際の注意点をまとめました。

クレームの謝罪で菓子折りを選ぶ時の注意点は?

お菓子の重さが気持ちの重さに比例するって知っていますか?軽すぎるお菓子は気持ちがこもっていないと思われてしまいます。謝罪であれば、反省の意味も含めてある程度重さのあるお菓子を選ぶことが大切です。

また、流行り物のお菓子もやめておきましょう。これは人によりますが、軽薄な印象を与えてしまう場合があります。お詫びの気持ちで菓子折りを持参するのは日本独自の風習でもあるため、海外ブランドのようなものは避け、老舗の商品を選ぶようにしましょう。

賞味期限が長すぎるのも、嫌な記憶をずっと思い出してしまうようになります。一週間程度、またはその日のうちに食べてもらえるものを選ぶといいでしょう。その際は要冷凍・要冷蔵など、気を遣わせるものもNG。常温のものがベストです。

菓子折りは高いものがいいわけでもありません。あまりにも高級なものだと、物で解決しようとしていると思われてしまいます。謝罪の度合いにもよりますが、3000円~1万円ぐらいがおすすめです。

謝罪で持参する際の菓子折りを適当に選ぶのはいけません。当日に謝罪先の近くで購入するのはもっての外。「手軽に」「適当に」ではなく、相手に気持ちが感じられる菓子折りを選ぶことが大切なのです。

クレームの謝罪で菓子折りを渡すタイミングも大切!

クレームの謝罪で菓子折りを渡す際のタイミングも重要です。謝罪の菓子折りをむき出しで持参するのは止めましょう。昔は風呂敷に包んで持参したものですが、今は菓子折りを購入した際に紙袋に入れてもらえるので、渡す直前まではその紙袋に入れて持っていきましょう。

紙袋から菓子折りを取り出すときにも注意。菓子折りを取り出したら、一度自分の方に向けてのし紙を見ます。これは、間違いがないか確認するためです。確認したら時計回りに菓子折りを回し、渡す相手に正面が向くように直し差し出します。差し出す時は必ず両手を添え、丁寧な言葉を添えて渡します。

渡す際の言葉ですが、よく「つまらないものですが・・・」という言葉が使われていますが、これだと人によっては「つまらないものを送るのか」と受け取られる場合もあります。謝罪の訪問のためですから、「このたびは本当に申し訳ございませんでした。心ばかりではございますが、どうぞ納め下さい。」と伝えるといいでしょう。

クレーム謝罪で持参する菓子折りの相場は?高価な品物はNG?

クレームの謝罪で菓子折りを選ぶ際に悩むのが金額です。謝罪の度合いにもよりますが、相場が知りたいですよね。謝罪の際の菓子折りは、5,000円~10,0000円が相場とされています。

高価な物がいいのでは?と思いがちですが、状況によってはかえって悪い印象を与えてしまいます。なので謝罪=高級品という安易な考えを持たない方がいいでしょう。

「謝罪が目的なのだから、誠意を見せるためにも高級な品物を渡すのが筋なのでは?」という気持ちもよくわかります。ですがその気持ちを押し付けすぎると、結果的に状況が良くない方向へ進んでしまうこともあるのです。なぜなら、相手は高価な品物を望んでいるわけではないからです。

クレームをするほどですから「迷惑をかけられた」「失礼な対応をされた」と感じています。相手はそのことに対して、きちんとした対応を求めているのです。それが高すぎる品物を渡すことによって、「高価な物をおくれば済むと思って」「その手には乗らない」と感じてしまい、謝罪の気持ちが伝わるどころか誤解を生む結果になってしまうのです。

クレームの謝罪で菓子折りを持参する際は、金額にも気を付けましょう。

クレーム謝罪で菓子折りを渡すだけでは気持ちが伝わらない!?

会社側からクレームに対する謝罪で、菓子折りをもらうときがあります。その際の態度に疑問を持った方も少なからずいるようです。

・お詫びの気持ちで品物を持ってくるのは良いと思いますが、その時にせめて「お詫びの気持ちです」「心ばかりですがどうぞ納めください」など一言あってもいいのでは?ただ渡されても困る。

・某郵便局の方の対応にあきれました。誤配で郵便物が届かず問い合わせても「届けた」の一点張り。納得いかず悩んだ末に局長宛てにクレームをしました。その後家に謝罪に来たのですが、机に「ドンっ」と音を立てて洗剤を置き、今後の対策や事前説明もないまま「部下に聞いたところちゃんとしと・・・」「バイトに聞いてもしっかり配達と・・・」の言い訳ばかり。ただひたすら、自分たちは悪くないと主張して帰っていきました。

・先日クレームに対する謝罪で美味しいケーキをもってきてくれました。そういった菓子折りを持ってきてくれたことに関してはうれしかったですが、正直嫌な気持ちにもなりました。それは失敗に対する原因追及や対策の説明が一切なかったからです。せめてお詫びだけでなく、今後の対策も言って欲しかったです。ただ謝って菓子折りを持ってくるだけじゃ気持ちが伝わりません。

いかがですか?菓子折りをただ持って行くだけでは、謝罪の意味を持たないのがよくわかるのではないでしょうか。

謝罪する時に持参する菓子折りには熨斗が必要なの?

お店でお菓子を包んでもらう際、店員さんから「熨斗(のし)は必要ですか?」を聞かれます。クレームの謝罪で菓子折りを持参する際はこの熨斗が必要なのでしょうか?

結論からいうと「必要」です。謝罪で渡すのだから必要ないと思ってしまいがちですが、それは大きな間違いです。相手に渡すための菓子折りには、きちんと熨斗ををつけておきましょう。お祝いでもないのに失礼では?と思ってしまいますが、菓子折りというのは挨拶代わりの手土産にあたるので問題ありません。

そこで悩むのが謝罪の場合の熨斗です。表書きはどうしたらいいのか。通常の熨斗は、お祝いなら紅白、弔事なら白黒となります。無地なものがありますので、それを選ぶといいでしょう。表書きですが、お詫びの場合はそのまま「お詫び」と書いてもいいでしょう。よりしっかりと謝罪したい場合は、お詫びよりもより深い意味をもつ「深謝」という言葉を使うといいでしょう。

「お詫び」や「深謝」の他にも、おすすめの言葉があります。それが「松の葉」という言葉です。これは「寸志」と同じ意味があるのですが、これは目下の人が目上の人に渡す品物に使われる言葉なんです。謝罪の表書きにピッタリですよね。ぜひ覚えておいてください。

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