あくびをしたときに耳に空気が入って異音や痛む時の原因!
2018.5.23
あくびをしたときに耳に空気が入る場合はありますが、ほとんどの場合は直ぐに治まります。
ただ痛みや異音がする場合は要注意!そのまま放っておくと危険です。
異音や痛みがある場合は直ぐに病院へ行きましょう!
目次
あくびで耳に空気が入ると痛みが・・・その原因は?
あくびをするとどうして異音や痛みが起こるのでしょうか。まずはその原因についてご説明したいと思います。中には聴力に影響する場合もあるので注意しましょう。
・耳垢や耳の毛が貯まっているケース
皆さん日頃耳掃除をしていると思いますが、耳垢を取ったつもりが逆に奥へ押し込んでしまうことも珍しくありません。その状態を続けていると、やがて鼓膜付近に耳垢がたまっていきます。大きなあくびをすると鼓膜が動くので、鼓膜付近にたまった耳垢も動き、ゴソゴソ・ブチブチとした異音がするのです。また耳垢が鼓膜付近にたまると、耳も聞こえにくくなります。こうなってしまうと素人では処置できません。耳鼻咽喉科で耳垢を取ってもらいましょう。
・滲出性(しんしゅつせい)中耳炎
どちらかといえば子供がなる病気というイメージが強い中耳炎ですが、実は大人でも発症します。この滲出性中耳炎は、内耳にじわじわと水分がたまるもので、酷い鼻詰まりをともなう風邪の時になりやすい病気です。ストレスがたまると発症しやすいのも特徴です。急性中耳炎は激しい痛みがありますが、滲出性中耳炎は痛みが少なく、あくびをしたときに痛みを感じる程度です。だからといって放っておくと、聴力が低下してしまう危険性があります。気になる方は耳鼻咽喉科ですぐに見てもらいましょう。
あくびの時に耳から空気が抜ける感じがするのはどうして?
実は鼓膜が破れても、聴覚に変わりがない場合も珍しくありません。また、全く聞こえないのではなく、雑音がして聞きとりづらい、ぼーっとするという人もいます。鼓膜は皮膚なので、もし破れてしまっても数日から1カ月くらいで自然に治るのです。人間の再生能力はすごいですよね。
しかし穴が開いたままで自然に治らない場合は手術が必要ですし、聴覚に問題がある場合はそのまま戻らない可能性もあるのです。もし鼓膜に異常を感じた場合は、放っておかずに一度耳鼻科で診てもらう方が安心ですね。また、耳から空気が抜ける、痛い、聞き取りづらいなどの症状以外にも、
・味覚がない
・平衡感覚がなくなった
などの症状がある場合も病院へ行きましょう。鼓膜の奥の重要な神経を損傷している可能性があります。病院で鼓膜の中の写真を撮ったり、聴覚検査を行って原因を探ります。
鼓膜は先程も述べたように、自然に再生します。治療も経過観察になることが多いのが現状です。ただ細菌感染を防ぐために、抗生物質を含んだ風邪薬や点耳薬が処方される場合もあります。治療中は耳に水が入らなようにする、強く鼻をかまない、飛行機にも乗らないなどに注意しましょう。
あくびなどで耳に空気などが入った時に異変を感じる原因
★耳の筋肉の痙攣
耳の周りはもちろん、なかにも筋肉があります。その筋肉が痙攣する場合があり、それによってポコポコという音が聞こえるのです。これはしばらくすると治る場合が多いですが、長く続くようであれば、一度耳鼻科で診てもらうといいでしょう。
★気圧の変化
気圧の急激な変化により、耳管(耳の中の管)の幅が狭くなります。その影響でポコポコという音が聞こえることがあります。体質的に耳管が狭い方もいますが、通常気圧の急激な変化を受けやすい状況は「飛行機に乗った時」「海や水の中に潜った時」になります。他にも風邪を引いた時に耳管が狭くなる時がありますが、外から耳にかかる圧力が急激に変化した際に、ポコポコという音が聞こえるのです。これは口と鼻をふさいで唾を飲み込む「耳抜き」で改善できます。
★中耳炎
耳に液体が溜まって炎症を起こす「慢性中耳炎」という症状があります。耳の中に液体が溜まるため耳の詰まりを感じ、頭に自分が話す声が響くように聞こえます。
あくびをしたら耳に異音が・・・病院へ行くべき?予防は?
唾を飲み込んだ時やあくびをしたとき、耳に異音がするときがあります。ほとんどの場合は、鼓膜の内側と外側の空気圧の差による問題だと思いますが、異音だけでなく痛みがある場合は耳鼻科で診てもらうと安心ですね。
もし耳に異常があるのにそれを放っておいてしまうと、めまいやふらつきの原因や内耳の病気にもなってしまいます。万が一のことがあるので、気になる時は病院へ行きましょう。
日頃の予防も大切です。鼻をかむ時はどうしていますか?鼻をかむ時は、必ず片方を抑えて子刻むにかむようにしましょう。耳に圧力をかけないようにするのがポイントです。
耳と鼻は「耳管」という細い管で繋がっています。そこを空気が通ることで、鼓膜の内側と外側の気圧の差を調節しているのです。風邪やアレルギーなどで鼻が炎症するとこの耳管が狭くなってしまい、圧の調節が出来なくなるので鼓膜に力が加わり音を感じてしまうのです。耳管のつまりから滲出性中耳炎になるので注意してください。
耳に空気が入ったまま?耳管開放症の原因・症状とは?
耳管開放症とは、字の通り、耳管が開いたままの状態になってしまう症状です。耳管は通常閉じており、圧の調整が必要な時に開いてすぐに閉じるものです。それが開いたままの状態になってしまうんです。耳管開放症になるとどのような症状になるのでしょうか。
・耳閉感
耳がふさがった感じでぼーっとします。これは耳管狭窄や中耳炎などでも見られる症状で、耳管が開いているのに塞がった感じがするので、唾を飲み込んだり耳抜きをしても治らないのが特徴です。
・自声強調
自分の声が響いて聞こえます。これも耳鼻狭窄や中耳炎で見られる症状ですが、この自声強調はかなり苦痛です。自分の声を聞く時は、骨伝導で内耳に伝わるものですが、内耳や外耳を介してある程度音が逃げていきます。その仕組みに障害が起こるため、音が逃げにくく自声強調となるのです。「こもる」というより「響く」感じになります。まるで耳元で話しかけられているように感じるのでとても不快です。耳に何か違和感を感じたら、まずは直ぐに病院で検査してもらうようにしましょう。
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