アルミ、ステンレスは錆びるの?錆びの原因と対処法
2018.5.21
アルミやステンレスは錆びないと言われています。錆びることはあるの?
実は最初から錆びていているんです。アルミやステンレスが錆びにくい理由についてお知らせします。
錆びずらいステンレスが錆びてしまう原因と対処法についてご紹介します。
目次
アルミとステンレスはどっちが錆びやすい?
アルミとステンレスは鉄よりも酸化しやすいです。鉄が酸化したのが錆です。赤錆はどんどんと広がります。(錆自体が酸化促進効果があり、錆の粉が鉄板につくとそこからどんどん錆が広がっていきます)
工具などの仕上げに利用されていて広がらない「黒錆」ちゃんと管理された表面処理されています。錆が塗装の代わりをしています。さびでもってさびを制しています。アルミやステンレスも同じで、安定した酸化膜が表面を覆うことにより「錆びない」ようになります。何もしなくても、高速で酸化膜が作られる便利な物です。
しかし、酸性の雨や鳥のふんなどが当たると、表面の酸化膜は剥がれてしまいやすく、膨らむタイプの白錆が出来てしまいます。対策なしでほったらかしの状態では寿命が短くなります。木の枠などに折り曲げて貼るのが基本的な使い方です。
アルミやステンレスは錆びる。錆が錆止めになる?
台所の流しや包丁、電車の車体や工場などで使う物で錆びて困るものには幅広く使われているステンレスとはどのような金属か知っていますか?
ステンレスは鉄(Fe)にクロム(Cr)を加え合金です。正式にはステンレススチール又はステンレス鋼といい「さびない鋼」と言う意味になります。色々な種類があるが、鉄に18%のクロムと8%のニッケルを加えたものが18-8ステンレス鋼と鉄に13%のクロムだけど加えた13クロム鋼と呼ばれるものがみなさんも知っている代表的な物になります。
ステンレスを使用した電車の車体
どうしてステンレスは錆びににくいのだろう?理由は錆びにあります。ステンレスは錆びないのではなく表面に出来る目に見えない薄い錆の膜が内部をそれ以上錆びないように守ってくれています。錆が錆止めの役目をしてステンレスをさびにくくしています。
金属を錆から守るためには原因になる空気中の酸素や水分を金属に直接触れさせないようにするといいです。ペンキや油を塗ったり、トタンやブリキのようにメッキをするなど色々な方法がありますがステンレスのように、錆の性質を利用して錆を防ぐ方法もあります。ステンレスの他にも、アルミニウム、鉄(黒錆)、亜鉛、鉛などにもみられ、金属をさびにくくするのに利用されています。
アルミやステンレスはどうして錆びるの?アルミは錆びより腐食!
アルミは錆というよりは腐食と言った方当たっているかもしれません。アルミ加工品をしたものを長い時間放置しておくと白っぽくなります。この状態が酸化皮膜でアルマイト(陽極酸化処理法)と同じになります。銅も錆びにくいですが、酸化皮膜が出来るので表面が黒くなります。
この状態に傷が付くと酸やアルカリが内部に入り深く浸食されてしまいます。加工用の研削液にも反応して穴があいたりもします。洗剤を使う時はアルカリ性、酸性の両方の洗剤は使えません。電食にはとても弱いので使う場所には注意が必要です。気が付くと「ボロボロに腐食していた」と言う事もあります。
イオン化傾向の異なる金属同士をつけてしまうと、どちらかの錆の発生が目立つことが知られています。このように、アルマイト処理は電気不伝導性をもたせることにより錆の進行が遅くなるかもしれません。
錆びにくいはずのステンレスが錆てしまった原因を対処方法
◎ステンレスは錆びにくいと聞いていたが錆びてしまった
ステンレスの表面に軟鋼、亜鉛、アルミニウムなどの異なる金属素材が長い時間接触したり連結した状態で置かれ、水分含むと電池作用でこのような異なる金属素材が腐食し始め、鉄分が溶けだして錆が出来ます。ステンレス自体が錆びたわけではなく「もらい錆」になります。このように異種金属は一緒に置かない方が良いです。ステンレス製品をいつまでも綺麗にしておくには、定期的なメンテナンスが必要になり、使う時は使用状況や条件にあった選択をしましょう。
・軽い汚れやしみは中性洗剤やせっけん水をスポンジや布に含ませ、水洗い、水拭きをして終わりに乾いた布で拭きます。
・初期の錆は市販の清掃薬品を使い、スポンジやたわしなどで取り除いて下さい。この場合目立たないところで試して洗浄効果を確認して下さい。納得の行く結果の場合掃除をしましょう。掃除の後は十分な水洗いをして乾いた布で拭きます。
・赤錆びは市販ステンレス清掃薬剤の「赤錆び用」を使うか硝酸の15%希釈液を使ってステンレスたわしなどでこすりましょう。この場合も十分な水洗いをしてください。
台所のステンレスに錆が出来てしまった。予防するには?
ステンレスの表面に軟鉄(一般的な鉄)、亜鉛、アルミニウムなどの異なる金属が長い時間接触した状態で放置して、間に水分や湿気などを含むと電池作用によって異種金属が腐食をして鉄分が溶けだして錆が出来始めます。
シンクに缶詰の缶を置いたままにしておくと、丸い錆の形付いたことありませんか?これはステンレスが錆びたわけではなく「もらい錆」になります。出来る事なら異種金属との接触はしないでください。万が一錆が出来てしまったら、初期の場合は中性洗剤で落ちる場合があります。
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