3歳児の言葉の遅れの原因は?対処法と発達障害の可能性
2018.8.19
子供が言葉を話すことができるようになるのは2歳~3歳ころだと言われています。
お子さんがこのくらいの年齢なのに話をしないと、ママも心配になりますよね。
3歳児で言葉に遅れが見られる場合、考えられる原因は何なのでしょうか。発達障害の可能性や対処法をお伝えします。
3歳児の言葉の遅れの判断基準
子供が言葉を話す目安は2歳の子供で2語文、3歳の子供で3語文以上が目安になります。
言葉が発達していく過程は、言葉を理解することから言葉の表現に繋がっていきます。
言葉をなかなか話さなくても、理解しているようであれば心配はありません。
言葉をたくさん貯めている時期ですので、成長を見守ってあげましょう。
言葉の発達は、一般的には女の子の方が早いと言われています。男の子はゆっくりしたペースで進んでいきますので、焦らないようにしましょう。
3歳のお子さんが下記の表現をできるようであれば、心配する必要はありません。
・「お名前は?」「何歳?」という問いかけに答える
・挨拶をすると返すことができる
・話をしている人の目を見て話を聞く
・相手の目を見て話が出来る
・ふわふわ、ちくちくなど、物を触って言葉で表現することが出来る
・大きさなど、物の違いが分かる
これらのことが出来るようであれば、ゆったりとした気持ちで見守ってあげましょう。
3歳児の言葉の遅れは発達障害?
3歳児に言葉の遅れが見られる場合は発達障害の可能性はあるのでしょうか?
言葉が遅れているからと言って、必ずしも発達障害であるというわけではありません。
言葉をなかなか話さないのには色々な理由が考えられるのです。
言葉を話せるようになるには「言葉の理解」「と「話す力」が必要になります。
このどちらか一方、又は両方が発達していない場合は、言葉を話すことが難しくなってしまいます。
言葉の遅れはたいていの場合生理的なことが原因になっていますので、病気ではないかと決めつけず、温かい目で見守ってあげましょう。
■発達障害が疑われる場合
発達障害が疑われる場合は、地域の保健師さんやかかりつけの小児科に相談してみると良いでしょう。
保健福祉課や保健所などで育児相談を行っていることもあります。
相談に乗ってくれますし、必要であれば専門機関の受診を進めてくれることもあります。
ママの悩みの寄り添って相談に乗ってくれますので、気になる場合は相談窓口に行ってみるのも良いでしょう。
3歳児の言葉の遅れは自閉症?
言葉を上手く話すことが出来ない子供が取る行動に「クレーン現象」というものがあります。
自分が何かをしてほしい時に上手く伝えることができず、対象の物があるところまで人を連れて行くという行動です。
指さし行動が苦手な自閉症の子供に見られる行動でもあります。
例えば、お菓子を取って欲しい時に親の手をお菓子の方に置きます。このような行動のことを言うのです。
まだ上手に話を出来ない子供はこのような行動をすることがよくあるため、「もしかしたらうちの子は自閉症なのでは?」と思い悩んでしまうママもいることだと思います。
でも、この行動を行う子供が必ずしも自閉症であるという訳ではありません。
言葉を上手に話すことが出来ない幼児には正常な行動である場合もあります。
言葉を反すことが出来るようになると、こういった行動も見られなくなってきます。
あまり心配しすぎずに、見守ってあげるようにしましょう。
コミュニケーション能力を高めて会話を引き出す
コミュニケーション能力を上げることで言葉を話せるようになる子供も多いです。
この力を養うには、親が積極的に話しかけてあげることが大切になります。
「一緒におもちゃをお片付けしようね」「お外に行こうか」など、日常的な会話で構いません。表情や声色、話し方かた相手の気持ちを感じ取れるようになります。
話しかける時は子供の感情に寄り添ってあげることも大切です。
「怒っている・悲しい・好き・嫌い・」など、子供の気持ちを汲み取って代弁してあげましょう。
そうすると、自分の感情をどんな言葉で表現したら良いのかを知ることができるようにないます。
そんな風にしていると、ママが気づいた時にはとってもおしゃべりが大好きな子供に成長しているかもしれませんね!
テレビやスマホに頼るのはNG!
子供がテレビやDVD、スマートフォンの画面を見すぎてしまうと言葉が遅れる原因になることがあります。
家事をしたい時や電車での移動の時など、スマートフォンに頼るとママは楽ですよね!
でも、この行動は子供のコミュニケーション能力を育てることにはなりません。
テレビやスマートフォンなどからたくさんの情報が発信されているため、言葉の発達にいいように感じるかもしれませんが、それによって言葉を学ぶということにはならないのです。
子供が言葉を覚えていくにあたって、母親とのコミュニケーションがとても大切になります。
ご飯を食べているときに「ご は ん お い し い ね」とゆっくり話しかけると、子供はその言葉に興味を示して聞くようになります。
それを繰り返していくことで言葉を覚えていくのです。
テレビなどの画面を何時間も見させてし合うのは良くありません。長くても1時間以内に抑えるようにしましょう。
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