新しいメモのカタチ

新しいメモのカタチ│サーチノート

子どもが嘔吐して、胃液まで吐いてしまう。原因はこんな事が!

2018.6.4

子どもが何度も嘔吐を繰り返す・・・。吐くものがなくなり胃液まで吐いてしまう・・・。

何かの病気?頭をぶつけたから?いろいろと心配ですが、どんな病気があるのでしょうか?

こんな症状がみられるときは、病院で診察してもらうとよいでしょう。

子どもが嘔吐したら胃液が黄色い。これはなに?

胆汁はどんな色をしていると思いますか?胆汁は薄い黄色をしています。時間が経つと酸化して緑色にかわります。
この時の色が混ざり合い、「胃液が黄色かった。緑色だった。」ということをよく聞きます。

ですので、消化液に異常があって色がついているワケではありません。吐いてからすぐ吐き続けていき嘔吐物がなくなると黄色、そのうち緑色の液体になると思います。

この時、胃の中は空っぽになり十二指腸の中の胆汁が胃液と一緒に出てくるのです。
十二指腸の奥の方には靱帯があり、腸閉塞など特別な理由がない限り胃に戻ることはありません。

ですが、胃と十二指腸の間は括約筋で締めている状態だけなので、嘔吐が激しいときは腹圧で十二指腸の中のものが逆流してしまいます。

苦い味がして、吐き気が終わるまで苦味と臭気が込み上げてきます。

子どもが嘔吐。胃液もでている。こんな病気かも?

■ノロウイルス
ウイルスによる感染性胃腸炎ですが、よく聞く病名の一つですね。秋から冬の時期、大人も含めて感染が広がりやすいです。
元気で食欲もあったのに、急に吐いて驚いた。というケースもよくあります。
発熱の症状は少ないですが、嘔吐の回数が多いのが特徴です。

■ロタウイルス
ロタウイルスは冬から春のころにかかりやすいウイルスです。ノロウイルスよりも嘔吐や下痢がの症状が長く続きます。
発熱や倦怠感があり、3割程度の割合で便が白くなる特徴があります。
症状がおさまっても、ウイルスが便となって排泄されるので、感染には1週間くらいの注意が必要です。

■細菌性食中毒
夏場に多く発生する細菌性食中毒は、
・黄色ブドウ球菌
・ボツリヌス菌
・病原大腸菌
・サルモネラ菌などがあります。
下痢や腹痛・発熱・嘔吐などの症状がある場合には食中毒の可能性があります。

■腸管アデノウイルス
夏場に多いアデノウイルスが腸管に感染して増殖します。下痢や腹痛、嘔吐の症状があり、便は水のようになります。

嘔吐して胃液が・・・。子どもの場合はこんな病気も。

子どもが吐いている・・・。こんな病気の可能性も考えられます。「自家中毒」の症状を紹介します。
・突然嘔吐する。
・腹痛がある。
・口の中が甘酸っぱい臭いがする。
・嘔吐が激しくなると吐いたものが、黄色い胃液からコーヒーのカスが混ざったようなものになる。

特徴はやせ型で神経質な男の子に多く、年齢層は2~10才ころ。

精神的なストレスや睡眠不足、疲労、感染症などが要因として挙げられているほか、体質的なものもありますが、はっきりとした原因はわかっていないそうです。

自家中毒は繰り返すことが何度かありますが、10才頃にはおさまります。

嘔吐の回数が多く、脱水の心配がある場合は点滴をして水分を取り入れます。また、吐き気止めの薬や座薬などを使うこともあり、症状が重い場合は鎮静薬を使うこともあります。

子どもが頭をぶつけた後、嘔吐していたら・・・。

子供は、頭を強く打ったときに嘔吐することがあります。

高い場所から落ちた時や、交通事故などで強い衝撃をうけた場合はすぐに病院で診てもらいましょう。
普通に遊んでいて転んで頭をぶつけた。イスから転げ落ちた。などそれほど危険ではないことも多いですが、つい気が動転してしまいますね。

子どもが頭を打って吐いてしまった時に気を付けてみる点は以下になります。

・軽い脳震盪をおこしている。
この場合は、脳がダメージを受けていないためあまり心配はいりません。
・泣きすぎて嘔吐した。
この場合も子どもにはよくあることです。

では、頭を打った後の症状で気を付けなくてはならないのは・・・。
・嘔吐が激しい。
・激しい頭痛がある。
・意識が無い。
・痙攣している。
・暴れるほど泣く。
・いつまでも機嫌が悪い。
などの時です。

子供が頭を強く打ったときは、その後の子供の様子を注意深くみていきましょう。

子どもが嘔吐した時に、気をつけなければならないこと。

子供が吐いている時に、気をつけなければならないことがあります。まずは「脱水症状」です。

何度も嘔吐を繰り返す場合は、激しい下痢をしている時と同じく、体内の水分が奪われ脱水の症状を起こす事があります。
ですので、吐き気が一旦治まった時に少しずつ水分をとらせるようにしましょう。
脱水症状の時は、水分と一緒に塩分も失われますので、塩分をとるために味噌汁やスープなどを飲ませてあげてもよいでしょう。
食べ物は吐き気が治まり、他の症状がみられない時は、普通に食べても大丈夫だと思われます。
病気の可能性がありそうな時は、胃腸に負担がかかりますので、消化吸収のよいものをとるようにしましょう。

子供が吐いた時に気を付けなければならないのは、脱水と危険な病気の可能性です。

・嘔吐の回数が多い時。
・黄色・緑色の胆汁性の嘔吐物の時。
・脱水の症状(唇が乾いているなど)がみられる時。
・高熱・腹痛・血便の症状がある時。
・長い時間小水が出ていない時。

上記のような症状がみられる場合は、病院で診察してもらいましょう。

 - 育児・教育