排卵付近の出血は妊娠した証拠?排卵出血と妊娠の因果関係とは
2018.6.23
生理と生理Tの丁度中間くらいの時期に少量の出血があった場合、それは「排卵出血」の可能性があります。
排卵出血があった時は妊娠したということになるのでしょうか?妊娠を望んでいる場合、排卵出血の後の方が妊娠できる?
排卵出血と妊娠の関係についてまとめました。
目次
排卵日付近に出血!妊娠したの?
排卵出血と区別することが難しいものに「着床出血」というものがあります。
卵子と精子が受精すると、受精卵が子宮内膜に着床し、子宮内膜の組織を少しずつ溶かしながら内部へと入っていき、その後お母さんの体に結びつきます。
排卵が起きる前には、エストロゲンという女性ホルモンが子宮内膜を血液で厚くして、受精卵が着床しやすいように準備をします。
受精卵が子宮内膜にしっかり固定されるとき、血液が体の外へ流れ出すことがあり、その時に起きる出血を「着床出血」と言います。
排卵がされて受精するまでの時間は24時間程度で、受精した後は5日~6日ほどで子宮へたどり着きます。排卵されたときに起きる排卵出血と着床出血はあまり日にちが開いていないため、間違える女性が多いのです。
どちらの出血だったのかその時に判断することは難しいですが、排卵出血だった場合は生理がきますし着床出血だった場合は生理がきませんので、その辺でどちらの出血だったのかを判断することが出来ます。
排卵日付近に出血があっても「妊娠した」という証拠にはなりません。
排卵出血?妊娠したい人は基礎体温もつけよう
排卵出血は妊娠しやすい時期を知る目安になります。
このため、排卵が起きた日に性行為をすると良いと思われがちですが、実は前日が妊娠する確率が高くなります。
排卵出血の1日~2日後に排卵が起きますので、この時期を目安に性行為を持つようにすると良いです。
排卵出血や排卵痛があっても、実際には排卵していないこともあります。
これを「無排卵月経」と言いますが、基礎体温を毎日測ってつけていると、排卵しているかどうかの区別をすることが出来ます。
このため、排卵日付近の出血の原因が排卵出血だったのか、着床出血だったのかの判断をある程度することも出来ます。
妊娠をすると排卵は起こりませんので、排卵出血は無くなります。
「赤ちゃんが欲しい」と願っている人は、「排卵日の前後3日」が妊娠しやすいので、これを目安にしてください。
排卵出血だけでなく、基礎体温をつけることで排卵があるかどうかを予測しやすくなります。
排卵出血だけで妊娠した、又は妊娠しやすい時期の判断は難しい
排卵出血をしたからといって、その日が排卵日というわけではありません。
排卵と同時に出血をすることもありますが、排卵の前に出血をする人もいます。出血した血液が体の外に出るまでに時間がかかる人もいます。
排卵が起きて卵子が排出され、妊娠が可能な時間は「6時間~24時間以内」と言われています。
排卵日に性行為をすれば妊娠出来ると考えている人が多いですが、精子と卵子が出会って受精するまでには時間がかかります。
赤ちゃんを授かりたいのであれば、排卵の前日、もしくは前々日が良いタイミングと言えます。
排卵出血を確認してからだと、タイミングが遅い可能性もあります。
精子や卵子の寿命、排卵出血には個人差があります。
その人によって、排卵出血の時が一番妊娠しやすい時ということも考えられますし、タイミングが早い、遅いということがありますので、排卵出血だけで判断することは難しいと言えます。
赤ちゃんを授かりたいと思うのであれば、排卵出血だけを目安にしているのではなく、基礎体温をつける、排卵検査薬を利用するなどして、前もって排卵日を予測しておくようにしましょう。
排卵?別の原因?出血が起きた原因
排卵で出血する場合、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが減少し、子宮内膜から出血が起きることが原因として考えられます。
また、ストレスが影響してホルモンのバランスに影響を及ぼし、自律神経の変化が原因で体のバランスが崩れてしまい出血を起こすこともあります。
卵巣機能不全という、卵巣の機能が低下することが原因で出血を起こすこともあります。
排卵が起きる時は、卵巣からエストロゲンが分泌されますが、このエストロゲンが一時的に減ってしまうことにより、子宮内膜からわずかの出血を起こすことがあります。
生理周期が正しい場合は、生理と生理の間の排卵期に出血を起こすことは珍しくありません。
基礎体温を付けていれば体温の変化で排卵されているかを予測できますし、おりものの伸びがよくなっている場合も排卵が起きた可能性があります。
出血をした場合、自分で原因を予測することは出来ますが、はっきりと原因を判断することは難しいので、出血が起きたときは産婦人科を受診するようにしましょう。
排卵日付近の出血で考えられるもの
基礎体温を付けていれば、排卵出血であった場合は基礎体温が低温気から高温期に変化している時期になります。
■排卵出血でない場合
・着床出血
高温期の1週間~2週間の間に出血が起き、そのまま体温が下がらずに出血が止まる。
・流産、子宮外妊娠
3週間以上高温期が続いていて出血を起こした。
・生理
体温が低下している時に出血が起きた場合は生理の可能性。
・妊娠
体温が下がっていて、その後高温期が来た場合は妊娠の可能性。
このようなことを考慮して考えると、排卵出血であったかどうかを予測することは出来ますが、必ずしも正確ではありません。
個人で判断することはせず、医師の診断を仰ぎましょう。
出血があったということは、体に何らかの変化が生じたということになります。
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