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カラスは子供を守るため鳴き声で敵を威嚇する!

2018.5.29

カラスが子供を守ろうと激しい鳴き声で威嚇や警告している場合があります。

この鳴き声に気づいたら、早めにその場を離れましょう。うっかりすると背後から親ガラスに襲われることに!

子供と大人でカラスの鳴き声は違うの?鳴き声でわかるカラスの気持ちもお教えします。

カラスの子供は籠ったような鳴き声が特徴

一言で「カラス」とってもカラス科に分類される鳥は、日本に11種類ほど。
カケスやオナガもカラスの仲間です。

通常見る真っ黒なカラスには、ミヤマガラス、ワタリガラス(冬鳥)、ハシブトガラス、ハシボソガラスなどがいて、都市部でよく見られるのはハシブトガラスでしょう。

ハシブトガラスの鳴き声は、あまり濁らない「カー」や「アー」と聞こえることがほとんど。

子供のカラスであれば「ウンアー」と聞こえるような、少し籠った鳴き方をします。

見た目の特徴としては、大人のカラスは瞳が真っ黒に見えますが、子供のカラスの場合は通常淡い色をしています。

また、親鳥に餌をねだる時に目立つように口を開くと真っ赤に見えるのも子供の証拠でしょう。

通常、近づかなければカラスから寄ってこないのですが、街中に巣を作った場合に卵やヒナがいると近くを通りかかっただけで威嚇・攻撃される可能性があるので営巣の時期は注意が必要です。。

カラスは鳴き声で子供や仲間と情報を共有できる?

カラスの子育てシーズンは春から夏の1ヵ月半程度。巣をつくり、巣立ちまでの間せっせと子供を世話します。。

見た目の不気味さや真っ黒な色から、昔から不吉の象徴のように見られがちなカラス。
ゴミをあさって散らかしたり、畑の作物を荒らしたりと人間にとっては嫌われがちな鳥です。

しかし、鳥の中でも高い知能が知られていて、鳴き声で仲間とコミュニケーションを取ったり役割分担をしながら集団で行動できる社会性もあります。

カラスに攻撃した人の顔を覚えたり、その情報を共有することもあるという驚くべき実験結果もあるほど。

カラスの巣を撤去したり、子供に危害を与えようとしたら顔を覚えられて仕返しされてしまう可能性だってあるのです。

人通りの多い場所に巣をって通行人が襲われるといった話はよく聞きますが、素人が安易に対処しようとすると攻撃されてしまうかも。
カラスの子供を想う気持ちをあなどってはいけませんね。

子供を育てている最中のカラスに襲われる!鳴き声も要注意

4月頃から7月頃はカラスの繁殖期。やけに鳴き声がうるさいと思ったら、卵やヒナを抱えているのかもしれません。

この時期、いきなり上から飛んできてつつかれた・蹴られた・フンを落とされた…などの話がニュースで報じられることもありますよね。

ただ、突然襲われるだけでなく、鳴き声で先きに警告を発している場合もあるって気づいていますか?

近くに木立や林などがある場所で、カラスの鳴き声が続けて聞こえるようなら頭上に注意してみて下さい。親ガラスが「巣が近いから立ち去れ」とアピールしているのかも。

気づかずにいたり、それを無視した結果として背後からつつかれたり蹴られたり、という事態になるのです。

ちなみにカラスは必ず背後から襲って来ます。正面からは攻撃してこないので、来る前に気が付ければ回避できるかも?

カラスの巣がある場所には、できるだけ近づかないか足早に通り過ぎましょう。

深夜にカラスの鳴き声が…。子供を守ろうとしているだけかも

夜に鳴くカラスの声はなんとも不気味な感じがします。

「カラスが夜鳴くと不吉だ」と言われることもありますが、なぜなのでしょう?

基本的に、カラスは夜行性ではないので夜には集団で寝ています。
熟睡するわけではないので、たまたま起きているカラスが鳴いたとしても不思議ではないのです。

それでも、明け方や夕方に鳴くイメージがあるため、真っ暗になった深夜にカラスの鳴き声が聞こえると「いつもと違う。何か不吉なことがある前触れかも…」と昔の人は考えたのでしょう。

もともと、真っ黒な見た目や動物の死骸などに群がる姿もあって、日本各地には「カラス=不吉」というイメージがあるのでなおさらかもしれません。

子育て中で巣や子供を守るために威嚇や警戒で夜中に鳴き声を上げることもあるようです。

夜にカラスが鳴いていたとしても、特に不思議ではないことなのです。

カラスの鳴き声で気持ちがわかる?警戒の鳴き声は要注意

カラスは、コミュニケーション能力が高い鳥です。特に木の多い場所で暮らすハシブトガラスは、見通しの悪い場所でも仲間とのコミュニケーションが取れるように鳴き声が発達したと言われています。

その鳴き声は40種類以上あると言われ、鳥類の中でもバリエーションに富んでいます。

鳴き声の違いについては、まだまだ研究が進んでいませんが、いくつかのことはわかっています。

◆「クアッ、クアッ」と断続的に鳴く…自分の縄張りを主張している声。朝に多い。

◆「カアァー、カアァー」と伸ばして鳴く…近づいてきたものに威嚇・警戒する鳴き方。
◆「カァ、カァ、カァ」と短く早く鳴く…より強い警戒を示す鳴き方。

◆「ガァ、ガァ」「ギャァ、ギャァ」…警告の段階を過ぎ、いよいよ攻撃に入ったとき。
近くでカラスが鳴いていたら、これらに当てはまっているか観察してみても面白いかもしれません。

ただし、威嚇の声が聞こえるようなら早々に退散することをおすすめしておきます。

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