小学校の先生は夏休み中何をしているの？素朴な疑問を解決！

小学校の先生たちは夏休み中は児童と一緒にお休みなの？

小学校が夏休みに入ると、児童は2回ほどサマースクールなどで登校する日もあると思いますが、その間以外先生たちは、2学期の準備や事務処理などに時間を割くことができます。

子供たちが学校にいなくても、先生たちは原則、朝8時～夕方5時までの勤務時間、普段と何ら変わらずいつも通り働いています。昼食は外で食べることもできるので、それを楽しみにしている先生たちも中にはいますが、お弁当を持参して済ませている先生たちもたくさんいます。

夏休み期間にするべきことというのは特に決まっていませんが、授業の準備をする方もいれば、研修に行く方や家庭訪問に出かけることがほとんどです。夏休み中にも職員会議はあり、その時と児童が登校する日だけは先生たち全員揃います。

特に仕事が無い時は、普段なかなか取ることができない有給休暇を数日まとめて取る方も多く、お盆休みというのは特にないので、出勤している方も中にはいます。

このように夏休み期間の勤務体系は比較的自由になっているので、児童登校日や職員会議以外は、自分のやるべきことを自分のペースで進めていくのです。

小学校の先生は夏休み中は学校で何をしているの？

夏休みは2学期の準備や事務的な作業を主に行います。普段は授業やテスト準備に追われていて多忙なので、生徒がいない夏休みこそ集中して行うことができるのです。
秋に行われる運動会や発表会でやることを考えたり、クラスの生徒たちの個人情報のデータ整理などの事務的作業も大事な仕事です。教室の展示物の変更やクラスの模様替えをして、2学期に向けて勉強する環境を整える先生もいます。

夏休みにプール教室があれば、先生たちが交代して指導するために登校しますし、先生によっては補習授業を計画して希望する児童を集めて指導する方もいます。

学校によっては会議や研修が毎週行われるところもありますし、管轄ごとに希望者をつのって、2泊3日の研修旅行に出かけることもあります。生徒がいないからこそできることを夏休みなどの長い休みの間に色々行っているのです。

仕事内容が決まっているわけではありませんが、どの先生たちも、2学期からまた児童たちがスムーズに学習に取り組めるよう、しっかり準備を進めているのです。

小学校の先生の夏休み期間はどのくらい？

一般企業の場合、夏休みは「お盆休み」として、だいたい8月13日～16日の4日間休みを取るのが一般的です。
公務員はお盆の時期だから休みという訳ではなく、「夏季休暇」として交代で休みを取り、職場内で時期をずらして休んでいきます。お盆休みで全員が休むということはありません。

しかし同じ公務員でも小学校の先生は、やらなくてはいけない仕事が特別決まっているわけでもなく、仕事内容も各先生によって違うため、交代で休む必要はありません。
なので多くの先生たちは、お盆の時期に夏季休暇として5日間～8日間ほどまとまった休みを取ったりするのです。
普段忙しい分、夏休みを利用して有給休暇を使おうと長い休みをとって旅行へ出かける先生もいます。

よく修学旅行や林間学校などで土日に先生も出勤していたのに、月曜日の振替休日にも休むことなく出勤していることがあります。実はその振替休日で休みだった分も、夏休み中に消化して休むこともできるのです。

小学校の先生に夏休みなんてない！？

学校の夏休みというのは授業をしない日というだけで、先生たちにとっては普段と変わらない勤務日です。
ただ生徒たちが学校へ来ることがないので、夏休み中は生徒たちに目を配る必要もないので、仕事に集中しやすい期間でもあります。

勤務時間もいつも通りですし、研修会や講習会、研究大会などがこの時ばかりと行われますので、仕事に集中できるとはいえとても忙しい毎日を送ることになります。

休みは法律で決まっている、年間20日間の「有給休暇」と、夏休み中に取得できる「夏季特別休暇」の5日間があります。
学校の環境や先生たちによって違いますが、この5日間全てを使う先生はあまりいないようです。

たとえば研修会が朝9時～夕方5時までとすると、朝は8時頃に出勤して準備をし、時間を見て研修会場へ出向き、終わったらまた学校へ戻って、校長へ提出する「復命書」を作成するなど、家に帰るのが8時になることもあるのです。

生徒がのんびり夏休みを満喫している間も、先生たちは仕事が山積みなのです。

先生たちは夏休み中だからといって決して楽ではない！

生徒がいない夏休み中、先生がどう過ごしているのかわからない人がほとんどでしょう。「先生は夏休みがたくさんあっていいですね。」と誤解している方も当然います。

子供たちにとっては長い夏休みかもしれませんが、先生も同じように長い休みをもらっているのではなく、中には休みが1日も取れずに勤務する先生もいるということを知っておいてください。

どうして1日も休みが取れずそこまで多忙なのか、それは小学校の夏休み中の様子によって違います。

ある小学校では、いつも通りの始業時間から水泳の特別練習が始まり、大会出場者の特訓はもちろん、泳げない子のための水泳教室や、午後の開放プールによる子供たちの指導などで、1日中プールにいることもあります。
また、各教室で補修授業などが行われたり、保護者との面談が行われる時もあります。

夏休みといっても休んでいるのは子供たちだけであって、先生たちは通常よりも忙しい日々を送ることだってあるのです。